酢酸トコフェロール

合成して作られたビタミンEのこと。

黄褐色の粘りけのある液体で水にはほとんど溶けず、
アルコールやオイルによく溶ける性質がある。

ビタミンEは、紫外線などで引き起こされる酸化を防ぐ作用がある。
酸化を予防できれば、アンチエイジングとなる。

酢酸トコフェロールは、肌の活性化、抹消血管拡張、血行促進などの作用があり、
肌あれ・しみ・そばかす・にきび・ふけ・脱毛などの改善効果が期待できる。

スキンローションやベビーローション、ハンドクリーム、薬用化粧品、
デオドラント、口紅、ヘアトニック、育毛剤などに配合。
また、しもやけ・あかぎれなどの治療用外用剤にも配合されている。

育毛に関しては、抗酸化作用や抗炎症作用があり、清潔な頭皮に改善、髪が生えやすい環境を整える。
また血流を促進するので髪に栄養を届けやすくなる。

育毛剤にはカロヤンS、薬用毛髪力 イノベート、コラージュリッチ、サクセス 
薬用育毛トニック、リアッププラスなどに配合されている。

 

ジエチルスチルベストロール

女性の成長に欠かせないエストロゲンというホルモンの合成型。

以前は、流産防止剤、更年期障害、老人性膣炎、不妊症などの治療薬として使われていた。
現在は、妊娠中の女性には使用禁止となっている。

育毛に関しては、抜け毛の原因となる5αリダクターゼという男性ホルモンを抑制し、
男性型脱毛症に効果的。
また、毛髪に栄養を与える作用がある。

 

スピロノラクトン

低カリウム血症を予防や利尿剤として使われる薬。

薄毛・抜け毛を改善する生え際育毛の働きがあることが判明。

スピロノラクトンには女性ホルモン作用があり、AGAの主原因となる
DHT(男性ホルモン)を抑制する効能がある。
従来のAGA治療薬と違い、スピロノラクトンは、DHTの生成そのものを阻害するのではなく、
DHTが毛包にあるレセプターに付着して作用するのを妨ぐ。
そのため副作用のリスクが少なく、女性でも使用できる点は大きな特徴。

抜け毛防止のみならず、毛髪の成熟も良くなる育毛薬としても注目されている。

育毛剤としては「ジェンヘアー スピロノラクトン2%ローション」などに含有されている。

 

セファランチン

ツヅラフジ科の植物タマサキツヅラフジから抽出した天然由来の有機化合物。

アレルギーを抑え、血行を良くする効果のある薬にもなる。
また、免疫機能増強作用、造血機能の回復力を高める効果もある。
一般に白血球に関わる疾患を治療するための薬。

脱毛症にも効果があり、中でも、円形脱毛症に効果を発揮する。
毛母細胞の増殖を促進する作用があることから、育毛剤にも使用されている。

育毛剤としては「ピュアルヘアリー」に配合されている。

 

センブリエキス

リンドウ科の植物センブリから抽出されたエキス。

効能として皮膚温の上昇、皮膚毛細血管の増強などがあり、
皮膚細胞の代謝改善、発毛促進効果が期待できる。

漢方として古くから健胃薬として使われている。
千回振り出してもなお強い苦みがあるためこのように名付けられたと言う。

内臓の血行をよくする物質は頭皮の血行も良好にし、抜け毛を予防、育毛剤に応用されています。
特に円形脱毛症の治療に使われている。
また、男性型脱毛症の原因となる男性ホルモンを活性化する酵素(5α-リダクターゼ)を抑える作用もある。

センブリエキスを用いた育毛剤には、「リアルラゾンDX」、「アランテ」、「ノビアン」、「セファロン」、
「アーニケアトニック」、「へアークロン」、「グロヴィス」、「ダンヤード」、「スカルプエッセンス」、「福生良」など。

 

ゼニアオイエキス

アオイ科植物「ゼニアオイ」の花や葉から抽出したエキス。

ウスベニアオイとも呼ばれる。
成分は粘液質の多糖類でタンニン、アントシアニン系の色素を含んでいる。

肌の柔軟作用、保湿作用、抗炎症作用、代謝促進作用に効果を発揮する。
頭皮の保湿、乾燥、炎症などを防ぐことからシャンプーやリンス・化粧水・乳液・クリームなど広く使われている。

ゼニアオイエキスを含む育毛商品には「ジザニアシャンプー」、「ニーズプラスシャンプー」などがある。

 

タカフェロン

タカフェロンとは、脂肪酸吸着成分のこと。

加齢トラブルの原因となる過酸化脂質を吸着する美容成分で、
ニキビなどのスキンケア商品に使われている。
毛穴の黒ずみを除去する作用も。

育毛的には頭皮の皮脂腺活動を抑制、過剰皮脂除去効果がある。

 

チクセツニンジン

多年草ウコギ科の植物トチバニンジンの根茎を乾燥したもの。

チクセツニンジンは、古くから滋養強壮薬、胃腸薬、解熱剤の漢方として利用されてきた植物。
同様の働きをする朝鮮人参なども含めて「薬用人参」と分類される。
優れた生薬として利用されている。

育毛に関しては血行を改善、毛根・毛母細胞を活性化する働きがあり、発毛を促す。

チクセツニンジンを含む育毛剤には「カロヤン」などがある。

 

Dパンテノール

水溶性のビタミン。

皮膚細胞を活性化させる働きがあり、傷の治りを早くする作用や肌荒れ防止、
小じわ防止、シミを残しにくくする効果があり、パンテノール配合の化粧品も多い。

育毛に関しては頭皮に浸透させることで毛髪の成長を促進する。
また頭皮を保護・新陳代謝を活発にし、髪に輝きを与え、髪をなめらかにする。

育毛剤やコンディショナーなどのヘアケア商品に配合されている。
他にハンドクリームや目薬、シャンプー、トリートメントなどにも使われている。

Dパンテノールを使った育毛剤には「アンジュリン」、「髪育習慣」、「モウガ」、「カミノミュージカル」などがある。

 

冬虫夏草エキス

冬虫夏草エキスは冬虫夏草の子実体と寄生主の幼虫の複合体をエタノール溶液で抽出してつくられたエキス。
コルジセピン、コルジセプス酸、多糖類、たんぱく質などの成分を含む。

中国では古来から不老長寿や滋養強壮の霊薬として珍重されてきた。
冬季には宿主の体内にあり、夏季になると宿主の虫体から出る子嚢菌に属する茸。
薬用茸の一種で菌糸が増殖して昆虫やクモなどの宿主を死に至らしめた後、
宿主の体内で菌糸が充満すると子実体を形成する。
冬には虫の姿をしているが、夏になると虫の体内からきのこが出てきて草になるという意味から名付けられた。

主な効能は、保湿作用、肌機能活性化作用、アドレナリン作用の増強、気管支の拡張作用、性機能増強など。

育毛剤に使用すると血管を拡張して血流を増加させ、新陳代謝を促し頭皮を正常に保つ。
また男性型脱毛症の原因である男性ホルモン『デヒドロテストステロン』を
変換させる酵素『5αリダクターゼ』の抑制作用がある。

冬虫夏草エキスを使う育毛剤には、「ピュエルへアリー」、「リアルラゾン」、
「パパジーノケホエール」、「薬用ダブルテラ」、「紫聖髪」などがある。

 

トウガラシチンキ

トウガラシチンキは唐辛子の果実をエタノールに浸して、成分を抽出したもの。

辛味成分のカプサイシンやβ-カロチン、ルテインを含む。

主な効能に血管拡張作用、抗炎症作用、鎮痛作用、健胃作用、コレステロール低下作用などがある。
トウガラシチンキの主成分であるカプサイシンは、体内の血行を良くし新陳代謝を高めるので、
ダイエット用のサプリメントなどにも使われる。

育毛に関しては、血管を拡張して血流を促進させたり、毛根を刺激する作用があるため
育毛剤や頭髪用化粧品などに配合される。

トウガラシチンキを使った育毛剤には、「ハツモール」、「薬用紫電改」、「サクセス」、
「ハーブ加美乃素」、「ドクターボーテムシャンプー」などがある。

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