更年期の不安感・落ち込みの症状
更年期の症状は、心のトラブルとして現れることが少なくありません。その代表例が気分の落ち込みや不安感です。
女性が更年期を迎えるころになると、子供や夫との関係、自分自身の仕事の悩みやストレスなども増えていきます。もともと負担が重かったものが、許容範囲を越えてしまうことがあります。
また、女性ホルモンのエストロゲンの減少で忘れっぽくなったり、判断力が鈍ったり、体力や気力も低下してくるころですから、そういった変化にとまどったり落ち込んだりすることも少なくありません。
今まで自信を持っていろいろな役割をこなしてきた人ほど、将来に対して漠然とした不安感を抱いたり、役割を失った喪失感や寂寥感、抜け道のない疲労感などから、気分が落ち込んでしまことがあります。心身ともに不安定になり、何もする気にならない虚脱状態に陥る人もいます。
更年期の不安感・落ち込みの治療
更年期障害と心の病気は合併していることが多いものです。受診した医師との相談でえ、よりふさわしい科を紹介してもらうのがよいでしょう。
自分でできる更年期の不安感・落ち込みの対策
周囲の力を借りる
自分だけで解決できないときは、気心の知れた友人や信頼のおける年配者に相談してみるのもひとつの方法です。同じ苦しみを乗り越えてきた経験者のひとことが救いになることもあります。
ありのままの自分の認めて
完全主義の人ほど気分が落ち込み、不安感に陥りやすいと言われます。完璧主義の人は、目標を高く掲げやすく、目標が高ければ達成も難しく、自分を責めることになりがちです。完璧にはできないこともあると、ありのままの、今の自分を認め、受け入れると気持ちがラクになります。
効率優先の発想を切り替えて
若いころと違って、仕事も家事もテキパキできなくて当たり前。効率優先の発想をやめて、自信が持てる仕事や家事のこなし方を身に付けましょう。