一般的に「母子手帳」と呼ばれるもの。
市区町村役場に妊娠届けを提出すると通常すぐ交付してくれます。
この母子健康手帳は「母子保健法」という法律に基づき、交付されます。
妊娠中や乳幼児期は急に健康状態が変化しやすいこと、
この時期が生涯にわたる健康づくりの基盤となることから
母子の健康を守るために母子健康手帳がつくられました。
母子健康手帳の内容は、妊娠や出産の経過、小学校入学前までの健康状態、発育、発達、
予防接種などの記録や妊娠中の注意点などが書かれています。
妊娠初期から小学校に入学するまで母子の健康記録ですから、
妊婦健診や健康相談、乳幼児健診、予防接種、小児科で受診するときなどは必ず持参しましょう。
妊娠中は定期健診のほかの外出時も緊急に備えて、常時携帯するようにしましょう。
母子健康手帳の内容
- 妊婦の健康状態・妊娠中の経過の記録
- 出産の状態と産後の経過
- 乳幼児の発育等の記録
- 予防接種や歯科検診の記録
- 健やかな妊娠・出産・育児のためのアドバイス
- 妊娠期の注意
- 妊産婦の栄養のとり方
- 新生児についての注意
- 育児のポイント
- 母子保健に関する制度紹介など
- 別冊(妊婦健診・予防接種の受診券など)
手帳の記録はお子さんの健康診断のときの参考となるばかりでなく、
予防接種の公的記録として就学後も役立ちますので、大切に保管するとよいでしょう。
またこの手帳を活用して、お子さんの様子や自分の気持ちなどを積極的に記録するとよいでしょう。
お子さんが大人になったときに手渡してあげることも有意義です。