アレルギー症状は体質によって違う!?

人間には外部から侵入してくるウイルスなどの異物に対して抗体を作り、異物を排除する働きがあります。
これは正常な免疫反応で体にとって有益な作用です。
しかし、体にとって不都合な免疫反応を起こすことがあります。これがアレルギー反応です。

アレルギーになりやすい体質とは、ダニやスギ花粉などのアレルギー原因物質に反応する「IgE(アイジーイー)」と呼ばれる抗体を血液中にたくさん持っている人のことです。

なりやすい体質ということはIgEが検出されてもならない人もいますし、IgEが検出されなくてもアレルギーになる人もいます。

特異的IgE抗体の正常値は0.34 UA/ml以下です。数値が高いほど抗体が多いことを意味します。
非特異的IgEは、全ての特異的IgE抗体の総和で高い人はアレルギー体質とされます。
正常値は170 IU/ml以下です。年令とともに増加します。

アレルギーになりやすい体質の原因は、遺伝的なものと環境因子とが関係していると考えられていますが、明確に解明はされていません。

ある研究所の調査では86%の人がアレルギー体質と判定されました。
大都市の人では、その割合は92%にも達しているようです。

またアレルギーになりやすい体質は、遺伝するといわれています。
両親に何らかのアレルギーがある場合、子どもの約80%にアレルギーが起こります。

アレルギー体質改善の基本的な考え方

体の免疫バランスを変えることが体質の改善になることが分かっています。

アレルギー体質を変えるには、Th1細胞という細胞を増やし、Th2細胞を減らせばよいようです。
現在、Th2細胞を若干減らす薬はありますが、Th1細胞を増やす薬はありません。

しかし、ヨーグルト・納豆・ぬかずけなどの発酵食品にTh1細胞を増やす働きがあることが認められています。
さらに漢方薬の梔子柏皮湯、補中益気湯、十全大補湯なども同様の作用があることが分かっています。

また規則正しい生活が自律神経を整えることになり、その上でストレスをため込まないようにすることが免疫力を高めると同時に免疫の過剰反応を抑えてアレルギー体質の改善につながると考えられています。

アレルギーの症状により体質改善の方法は違いますので自分の症状に合わせて最善の方法を見つけましょう。

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