L-カルニチンのはたらき
L-カルニチンは最近ダイエット成分として注目の素材です。
カルニチンとは、脂肪をエネルギーに変えてくれるアミノ酸のこと。
ではL-カルニチンはどのような働きをするのでしょうか?
体に付いた脂肪はそのままでは燃える事ができません。
燃えやすい「遊離脂肪酸」というものに変化して、血液の中に流れ出します。
その遊離脂肪酸が流れていく先にあるのは、エネルギーを生み出す発電所であるミトコンドリア。
ミトコンドリアは遊離脂肪酸を燃料にエネルギーを生み出しているのです。
つまり、脂肪はミトコンドリアで燃やされて初めて無くなるという仕組みです。
L-カルニチンで効率よくダイエット
しかし遊離脂肪酸はそのままではミトコンドリアの中に入る事ができません。
脂肪酸がミトコンドリアの袋、これはバレーボールのように外側の皮と内側のチューブの皮のように二重になっていますが、
この二重の袋を通過してミトコンドリアに入るにはL-カルニチンが必要です。
L-カルニチンと共でないと、脂肪酸は二枚の膜を通過できないようになっています。
L-カルニチンが遊離脂肪酸を運んでくれるおかげで、脂肪を消費出来るのです。
つまり、L-カルニチンが体の中にたくさんあれば、脂肪を効率良く、活発に消費する事ができ、ダイエットに効果的というわけです。
L-カルニチンは年齢とともに減少
L-カルニチンは20代をピークに減っていってしまいます。もしL-カルニチンが不足すると、
遊離脂肪酸を消費することが出来ないので、なかなか体脂肪が減らない体質、ダイエットしにくい体になっていってしまいます。
L-カルニチンでスタミナがつく!
L-カルニチンを一日当たり4グラム、2週間続けて摂取した場合、
酸素摂取能力が増すことをイタリアのマルコニー博士が研究で確認しています。
つまり、L-カルニチンをとることで、ダイエット効果だけでなく、スタミナもつくのです。
L-カルニチンが豊富に含まれる食材
子羊肉、鹿肉、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、卵 など
L-カルニチンの摂取方法・摂取量
L-カルニチンの1日目安量は定められておりませんが、
厚生労働省はL-カルニチンの1日あたり摂取上限量を1000mg以内とするように指導しています。
成人男性所要量:1000mg以内
成人女性所要量:1000mg以内