出産の兆候を知って迅速に対処する

出産は突然やってくるものではありません。
いよいよ出産というときの兆候は、人によって症状も順番もさまざま。
でも、いったいどんなことが起こるのかを知っていれば、安心してそのときを待てるはずです。

出産の兆候-おしるし

「おしるし」とは、血の混じったおりもののこと。
赤ちゃんを包む薄い膜が子宮壁からはがれて出た血液と子宮頚管の粘膜とが混じったものです。
色はピンク、赤、褐色と人によって違います。
量にも個人差があり、下着がちょっと色づく程度から、生理のときと同じという程度までいろいろ。

おしるしがあったからといって、すぐ入院する必要はありません。
これは、あくまでも出産のプレサイン。
一両日中に陣痛が始まると思いましょう。
なかには4、5日してから陣痛が始まる人もいますし、
陣痛がはじまってからおしるしのある人もいます。

対処

おしるしがあったら、ナプキンをあてて、本格的な陣痛くるのを待ちましょう。
初産だとあわてがちですが、本番にそなえて睡眠を十分にとり、体力を蓄えておきましょう。

出産の兆候-陣痛

子宮の収縮によって起こる周期的な痛みが陣痛。
突然起こるものではなく、はじめは不規則な子宮の収縮(前駆陣痛)を感じます。

感じ方は、お腹が張るように感じる人、生理痛のように感じる人、
腰の痛みを感じる人と、人によっていろいろ。
いずれにしても前駆陣痛はしばらくすると遠のいて、やがて規則正しい陣痛がくるようになります。
この陣痛も痛さは人によって違います。

本格的な陣痛は、10分間隔以内で30秒以上の長さでくるのが一般的です。

対処

本格的な陣痛が始まったら、時計を見ながら、1時間に6回以上、陣痛がきたら、病院に連絡を。

出産の兆候-破水

子宮の中の卵膜が破れて、中の羊水が出るのが破水です。
陣痛が始まって、子宮口が全開するころ破水するのが普通ですが、
ときには破水から始まる場合もあります。

破水はオシッコをもらしたような感覚で、意思とは関係なく生ぬるい液体が流れ出てきます。
程度は人によって違い、ちょっとぬれる感じの人から、したたり落ちる人までいます。
夜中に下着がぬれておねしょをしたかとあわてる人もいるようですが、
においをかいでみると分かります。

対処

破水してしまったれら、病院に連絡します。
陣痛があってもなくても、たとえ真夜中でも、
ナプキンをあててなるべく横になったまま、腰を高くして車で入院します。
多少歩いてもかまいませんが、シャワーや入浴は細菌の感染を防ぐ意味から厳禁。

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