身長、体重、血圧の測定
まず、身長、体重、血圧の測定を行います。
この数値がこれからの基準となりますので、しっかり覚えておきましょう。
とくにポイントとなるのが体重。これからどんどん増えていくわけですが、
増えるのは当然とばかりに増えすぎるとあとが大変。
必要以上の体重増加は難産や異常の原因ともなるため体重管理は厳しいのです。
また血圧も高血圧・低血圧ともに要注意です。
これからは、いずれも最初の数値から記録していき、正常な範囲かどうかを医師が判断します。
血液検査
赤ちゃんとママの体を守るために、初診時に行われます。血液検査は義務づけられているものと
希望によって行われるものとがあり、必要に応じて定期健診中に何度か調べてくれます。
血液型
ABO型とRh型の両方を調べます。
貧血
ママが貧血だと赤ちゃんに酸素や栄養を十分に送ることができません。
梅毒反応
ママに梅毒があれば、赤ちゃんにも感染。反応が陽性なら治療が必要。
風疹抗体
妊娠初期の風疹はお腹の赤ちゃんの大敵。障害をもった赤ちゃんが
生まれる確率が高いためママの抗体価を調べます。
B型肝炎
これも母子感染を防ぐためHBS抗原の検査をします。ママにウイルスがあっても、
出産後赤ちゃんにワクチンを接種することで予防ができます。C型肝炎も調べます。
クラジミア
妊婦の3~5%はクラジミアのキャリアといわれるほど最近は増えています。
出産時の母子感染を防ぐため、ほとんどのところで検査項目のひとつに加えられています。
希望者のみ検査
トキソプラズマ抗体
犬、猫、小鳥などペットを飼っている人が心配する寄生虫の検査。
エイズ
万が一の結果が心配な人のために匿名検査も行われています。
ATL(成人T細胞白血病)
母子感染は母乳を通して。それを防ぐため心配な人はウイルスの有無を調べてもらいましょう。
超音波検査
超音波検査は、超音波をあてて、お腹の中の様子をみる検査で、初診時にほとんどの病院で行われます。
径膣と径腹の2タイプの超音波法
初診で行われるのは超音波断層法です。
初期の初期なら膣の中から、12週以降はお腹の上から超音波を出す装置を当てます。放射された超音波は子宮内に達して反射し、はね返ってきた超音波をキャッチするとモニターのブラウン管には子宮内が映し出されます。
超音波で分かること
初診時
- 妊娠しているかどうか
- 妊娠の週数
- 出産予定日
- 正常な妊娠かどうか
- 確実に育っているか
初期
- 双子や三つ子などの多胎妊娠
- 前置胎盤
中期
- 順調に育っているか
- 赤ちゃんの性別
後期
- 逆子など