更年期の時期になると、さまざまな形で現れる症状が、更年期によるものなのか、あるいはほかの病気によるものか鑑別することがとても大事です。
更年期の検査の流れ
婦人科の診察では、問診、内診を中心に、いくつかの検査を組み合わせながら、更年期による症状かどうかを総合的に判断していきます。
問診
問診ではまずどのような症状に悩んでいるか、月経のようすなどを中心に聞いていきます。そのほか、これまでかかった病気や現在かかっている病気、家族の病気の病歴などについても質問します。
また診察を待っている間に、更年期の症状や現在の心理状態の自己チェック票、食事や運動などの生活習慣のチェック票を渡して、記入してもらう病院も多いです。
内診では子宮や卵巣などのチェック
内診では、膣の様子、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣のう腫などの有無を見ます。また、内診時にいっしょに子宮がんの検査を行うことも多いです。
婦人科で行われる検査
超音波検査
子宮の大きさや卵巣の位置、大きさ、子宮筋腫や子宮内膜症の有無、卵巣の腫瘍の有無などを確認するたに超音波検査が行われます。
血液検査
血液検査では、ホルモン量やコレステロール値など体のさまざまな変化の情報を検査できます。
細胞診
子宮がんの検査は「細胞診」といいます。40代からは、特に子宮体がんが増えてくるので注意が必要です。多くの医療機関では、初診のときに内診といっしょに子宮頚がん、子宮体がんの検査を行います。
骨量測定
エストロゲンの低下とともに、骨量も減りはじめますから、更年期の人はぜひ一度受けたい検査のひとつです。
乳がん検診
乳がんは40代から急増します。乳がん検診は触診やマンモグラフィ検査で行います。