妊娠中期から多くなるのが妊婦さんの腰痛。程度の差こそあれ、ほとんどの人が感じるようです。
そこで、痛みを和らげる対策を紹介。
腰痛の原因
お腹が大きく、重たくなってくると、体のバランスをとるために
どうしてもそり返った姿勢になり、腰や背中が痛くなります。
さらに妊娠すると赤ちゃんが産道を通りやすくなるように
骨盤の関節や靱帯をゆるめるホルモンが分泌され、
お腹を支える力が弱くなって余計に腰に負担がかかります。
ですから、腰痛体操や生活面での注意が必要になります。
腰痛の予防や治療に効果的な腰痛体操
1-1.アキレス腱を伸ばすときのように前に出した足のひざを曲げ、後ろ足を伸ばして、壁に手をつく。
1-2.腕立て伏せの要領で、体を前後に押したり引いたりする。足を交互に5~6回。
2-1.足を肩幅に開いて立ち、両手を上げる。右手首を左手でつかんで引っ張るように上げる。
2-2.左手で右手を引っ張り、体も伸ばす。同時に右ひざを曲げる。反対側も同様に、交互に5~6回。
3-1.イスに深く座って、背筋を伸ばし、正面を向く。
3-2.おへそをのぞき込むように、体を曲げる。
4-1.イスに深く座って、手のひらを外側に向けて組み、できるだけ腕が前にいくようにする。
4-2.背中を丸めて、腕を強く伸ばしたり、ゆるめたりする。頭は床と平行になるように下げる。
腰痛を起こさないための工夫
■正しい姿勢を身に付ける
壁によりかかり、背中をピッタリつける。かかとを徐々に壁際へ。
■腹帯やマタニティガードルをうつも着用
■腰を落として荷物を持ち上げる
荷物にできるだけ体を近づけて、ゆっくりと立ち上がる。
立ったままで、腰を曲げて荷物を持ち上げたりしない。
■荷物は両手にバランスよく持つ
ときどき休むことも大切。
■アイロンかけも背筋を伸ばして
体を曲げずに、アイロン台の高さを調節する。
■台所仕事はときどき休んで
台所にイスを置いて、ときどき休憩。足を低い台に片足ずつ交互に乗せると楽。
■固めの布団に寝る
ふわふわの布団はX
■起き上がるときは腕などで体を支えながら
急に起き上がろうとしない。