肥満の原因を探す方法

正しいダイエットを行うために実行したいのは、1日の食生活や行動を記録すること。

肥満の人は、ほぼ間違いなく生活習慣の中でなんらかの太る原因があります。
ただ自分ではそれに気づいていないことが多いのです。
効率よくダイエットを進めるためにも、その原因をまず突き止める必要があります。

本当に食べ過ぎているのか、なぜ食べ過ぎてしまうのか、
どんな食習慣が災いしているのか、どれほど体を動かしていないかなどを
毎日の食生活や行動を記録することで見えてきます。

脂肪細胞と肥満の関係

脂肪が蓄えられると脂肪細胞は膨らみ、さらに分裂し、
1個の脂肪細胞が2個、3個に分裂し数が増えていきます。これを繰り返すと肥満となります。
脂肪細胞の数は、成人で250~300億個で、肥満と言われる人は400億個以上もあります。
また超肥満の人の脂肪細胞は小豆大の大きさにもなります。

記録する内容

まず、その日、何時に、何を、どれだけ食べたか?
またどんな状況でどのくらい時間をかけて食べたか?
などを記入します。

さらにその日、
どれだけ体を動かしたか(内容、時間)を記入します。
(万歩計などを活用するとより正確に測定できるでしょう)

体重の推移も分かるように毎日決まったタイミングで体重を量ります。

記録は少なくとも1週間は続けましょう。

記録を読み返すと肥満の原因が

記録を始めてから1週間後、記録を読み返し、
食事と運動についてじっくり考えてみます。
きっと、意識していなかった自分の食事量や食習慣の問題点などの太る原因を
探し出すことができるはずです。
特に「そんなに食べていないのに太る」「3食バランスよく食べて運動もしているのに太る」と感じている人には得られるものが多いでしょう。
そういう人たちは、食事量より、食べ方に問題があることが多いものです。

そして原因となっているクセや悪い習慣を改めていくだけで、
ダイエット効果はぐっとアップするでしょう。

 

太る人と太らない人に体質の違いはある!?

食べたらすぐ太る人、さほど食べていないのに太る人がいる一方、食べても太らない人もいます。
こんなの不公平!
この違いは体質の違い!?
太る体質の人はどんな人でしょう?

遺伝と環境で太る体質に

肥満は遺伝するのでしょうか?
両親ともに肥満でない場合、子供が肥満である割合は10%、
両親のうち一方が肥満だと、子供が肥満である割合は40~60%、
両親ともに肥満だと、80%の割合で子供が肥満であるというデータがでています。
確かに太りやすい体質が遺伝しやすいことがわかります。

ただし、肥満になるのは遺伝だけでなく環境によってなることの方が多いのです。
太りやすい生活をしている家族は全員が太りやすくなるのです。
つまり太ってしまうのは、単に遺伝的な要素だけではなくて、
家庭での食事の好みやとり方といった食習慣や、
運動量の多い少ないといった運動習慣など、環境が大きな要因となります。

遺伝要因3割、環境要因7割と言われています。

基礎代謝量の少ない人は太りやすい体質

何もせずに横になっているだけで消費されるエネルギーが基礎代謝。
これは、呼吸をしたり、血液を循環させたり、体温を一定に保ったり、
内蔵を動かしたりといった生命を維持する上で最低限必要なもの。
日本人の成人20歳の平均基礎代謝量は男性で1500kcal、女性で1200kcal。
ただ同じ体重、身長の人でも基礎代謝量が違い、
多い人と少ない人の差は500kcalほどもあります。

基礎代謝に必要なエネルギーが人より少ない体質の場合、
人並みにカロリーをとっていると太りやすくなります。
遺伝的に基礎代謝が低い人もいますが、
筋肉をつけることで基礎代謝を上げることができます。

心身症による肥満

食べすぎの原因が精神的な問題にあるケースがあります。
精神面で問題がある時、人によって極端な食欲不振になる場合と、
極度の過食になる場合があります。
不安やストレス、悲しみに遭遇すると食欲がなくなるのが一般的なように考えがちですが、
正反対に食べることによって欲求不満を転嫁しようとする人もいます。

女性は脂肪がつきやすい

女性の場合、子供を産み育てるという本来の特性をもつために、
男性より多くの脂肪を貯えています。
体格・骨格も男性とは異なっています。
体全体が丸みをおびているのは、子供を産み育てる際の飢餓に備えて、
皮下脂肪を貯えているからです。
おなかの皮下脂肪も妊娠中の胎児を保護したり、
大事な臓器を保護するためにも一定量は必要です。
また女性ホルモンはさまざまな働きをしますが、
脂肪を作る手助けをすることもそのひとつです。
女性の体の脂肪は男性より10%ぐらい多いです。
脂肪のつき方も思春期、性成熟期、更年期と変化します。

 

なぜ下半身が太る!?

細くなりたいとダイエットに励んだのに、下半身はより太くなり、
減って欲しくない胸のお肉ばかり落ちてしまうという経験をしたことはありませんか?
下半身太りの原因を正しく理解して、正しい対策をしましょう。

下半身は上半身より脂肪をためやすい

体内には脂肪の貯蔵と放出をコントロールするレセプターという受容体があります。
脂肪を蓄えるレセプターが、体のどの部分よりも下半身には多く存在します。

下半身には脂肪を放出するレセプターが1個に対し、
脂肪を貯蔵するレセプターは6個もあると言われています。
上半身はまったく逆です。
つまり下半身は上半身に比べて6倍も脂肪をため込みやすくなっているのです。

太ももや足の下半身をスリムにしたいと思っているのに、
逆に下半身デブになりやすいのは、このためです。

セルライトの存在

さらに、女性の下半身太りの大きな原因となっているのが「セルライト」の存在。
セルライトとは、太ももやお尻まわりの皮下脂肪組織がスポンジのように
どんどん脂肪、水分、老廃物などをため込み、肥大してしまう状態です。
セルライトは、そのほとんどが脂肪ですが、普通の脂肪組織ではありません。
ダメージを受けてしまった脂肪組織なのです。
皮膚のすぐ下の脂肪組織に形成されるため、やせている人にもセルライトは見られます。
女性は下半身に皮下脂肪をため込みやすいため、
セルライトも下半身に発生しやすくなり、下半身太りになります。

セルライトができやすい生活

スナック菓子や甘いものばかり食べる、過度に飲酒するなど、
食生活の乱れは、脂肪の蓄積をもたらします。
また海藻やフルーツを食べず、味の濃いもの、加工食品などを多食すると、
カリウムとナトリウムのバランスが崩れ、たんぱく質が不足して、組織内に水分が停滞します。

また悪い姿勢だったり、正座や脚を組んで座っていると、
静脈やリンパ管を圧迫して下半身の水分の停滞をまねきます。
さらに便秘、喫煙、カフェインの過剰摂取、運動不足なども
セルライトを引き起こす原因になります。

足のむくみ

足のむくみ、いわゆる「水太り」です。多くの女性の悩みです。
女性は男性に比べて筋肉がないのでリンパの流れが悪く、むくみやすいのが特徴。
むくむと何もしてないのに足がだるくなったりします。

太ももを押すと白くなって元に戻りにくい場合は「水太り」つまり「むくみ」が原因考えられます。
足のむくみの原因は、疲れや冷えからくる血行不良が原因となっている「老廃物」。

足のむくみの原因となっている「老廃物」、「毒素」を排出することが、足痩せにつながります。

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