界面活性剤とは

界面活性剤とは、水になじみやすい部分である親水基と、
油になじみやすい部分である親油基の2つを併せ持つ物質の総称です。
界面とは、2つの異なる性質の物質の境目。
例えば水と油は混じりあわない物質の代表で、その境界面を言います。

界面に働いて、界面の性質を変化させ、
本来は混じりあわないもの同士を混じりあわせることができる物質です。
こういった働きがあるため、界面活性剤は、家庭用の洗剤や洗顔剤などに使われています。

界面活性剤の働き
界面活性剤には、他にも気泡(汚れを包み込み、仕上げを良くする効果)・乳化、可溶化(油溶性と水溶性を混ぜ合わせ、使用感を高める効果)・帯電防止(髪や身体や衣服に界面活性剤を付着させて静電気を空気中に逃がす効果)・殺菌(細菌に界面活性剤を吸収させて細菌を破壊する効果)などがあります。

合成界面活性剤の危険性
利点の多い物質ですが、合成界面活性剤は危険と取れる面もあります。
それは、毒性・浸透性・残留性が強いためです。
合成界面活性剤は、たんぱく質を破壊しますが、それは身体の皮膚に影響しアトピー・手荒れ・湿疹・かぶれなどの症状がでることがあります。
また、人間の皮膚は、有害物の進入を防ぐ役割があるのですが、合成界面活性剤は隔てをやぶり進入してきます。これが浸透性です。
体内に入ると合成界面活性剤は、分解されづらく肝臓障害や発ガンの兆候を導くなどの症状を引き起こすと言われています。

衣服や食器に付着した合成界面活性剤は、普通にすすいだだけでは簡単に取り除くことはできません。
こういった欠点があるにもかかわらず、現在でも広く使われているのは、化学的に大量に作れるため、安価であることやそれに代わる効果の大きい洗剤が少ないといったことが考えられます。

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