筋肉や腱をさすったり、もんだり、関節を動かすなど、手のひらや指を使って、筋肉の痛み、疲労などを取り除く治療法がマッサージです。マッサージする人の手とマッサージを受ける人の皮膚とはできるだけ密着するように行うのは基本です。
腰痛の痛み、疲労をとるマッサージ
1.背骨の左右に縦に盛り上がっている筋肉(脊柱起立筋)をマッサージします。背中の中央から3cm左右にいったところから3cm幅で、ウエストラインの上下それぞれ手の幅分の長さのゾーンです。
2.マッサージを受ける人はうつ伏せになり、マッサージする人は、その横に座ります。
両手のひらをゾーンにぴったり当てて、最初は軽く、しだいに圧力を加えながらさすっていきます。
3.次に両手の4本の指と親指とを開き、そのゾーンをつかみます。指先だけでつかむのは難しいので、手のひらで押さえるつもりでつかみましょう。
4.ゆっくり数えながら、「1,2」で親指の腹で手前から向こう側へ筋肉を押し込むように動かします。
5.「3,4」でゆっくり、こちら側に筋肉を引き戻します。
おしりと足のマッサージ
1.おしりの筋肉が終わるところにあるくぼみのあたりから、まっすぐ下がってふくらはぎまでのゾーン。
2.マッサージを受ける人はうつぶせになり、マッサージする人は足のつけ根の横の位置で立て膝の姿勢でマッサージをする位置に合わせて移動します。
3.両方のゾーンに両手のひらを縦にしてぴったりつけ、軽くなでさすります。最初は軽く、したいに力を加えていきます。
4.手のひらのつけ根を使い、筋肉を直角に切るような感じで体重をかけて、ゆっくりともみほぐしていきます。
おなかのマッサージ
1.マッサージを受ける人はおなかを表にしてあおむけに寝ます。マッサージをする人は横の位置で立て膝になります。
2.マッサージをする場所は、へそ周りと、へそから指3本分左右にいったところから上下それぞれ手の幅分の長さのゾーンです。
3.両手のひらでへその左右のゾーンを同時に軽く、へそから外へ向かって軽くなでさすります。
4.次に両手を重ね山をつくり、へその上にお椀のようにかぶせ、へそは押さずに、その周りだげを右回りに圧を加えていきます。
5.両手を重ねて、へその左右にあるゾーンのうち、手前側に手の付け根を当て、4本の指をへそを超えて向こう側のゾーンに当て、ゆっくりこちら側から向こう側へ押し込み、向こう側からこちら側へ引き戻します。
真下へ力が入りすぎないよう、舟をこぐような要領で押し込み引き戻しを繰り返すことが大切です。