妊娠中は軽い風邪にかかっただけでも、赤ちゃんへの影響を心配してしまいます。
ママにしてみれば、すべての病気が心配の対象になるでしょうが、
心配な病気とそうでない病気とがあるのを覚えておきましょう。
風疹
この病気は、おなかの赤ちゃんへも影響があり、しかもどんな異常を起こすかというデータもあります。
でも妊娠前に抗体があれば大丈夫。以前かかった覚えのある人も、
中学生のときに予防接種を受けた人も、念のために風疹抗体価を調べてもらいましょう。
抗体のない人は人込みを避けて、感染しないようにします。帰宅したら、うがい・手洗いを実行。
また、出産を終えたあとは、つぎの出産のことも考えて、すぐにワクチンを打ってもらうと安心ですね。
妊娠中にかかると心配な病気
病名 | 赤ちゃんへの影響 | 予防 | 感染した場合 |
---|---|---|---|
風疹 (三日はしか) | 妊娠初期はとくに要注意。白内障、聴覚障害、心臓奇形など | 妊娠前・・・ 抗体検査、予防接種を。接種後2ヶ月避妊。妊娠後の予防接種は不可。 妊娠後・・・ 抗体検査。抗体がなければ細心の注意を。人込みは避ける、外出から帰ったら、うがい・手洗いを。 | 暖かくして安静に。妊娠週数を告げて、産婦人科へ。 |
水疱 (水ぼうそう) | 腕や足などの形成異常など | 上記と同じ | 3日以内に免疫ゴロブリンの注射を打つ |
帯状疱疹 | 上記と同じ | 上記と同じ | |
伝染性紅斑 (りんご病) | 胎児水腫など | 流行している時期は外出を控え、帰宅後はうがい・手洗いを | 安静にして産婦人科へ。もし感染しても90%は正常な赤ちゃんを出産している |
麻疹 (はしか) | 念のために抗体検査を。妊娠中の予防接種は不可 | 産婦人科へ | |
おたふくかぜ | 妊婦や赤ちゃんには問題なし | 上記と同じ | 上記と同じ |
夏かぜ | 胎児への影響はないが、新生児が感染すると脳炎を起こすことも | 出産前後は、体力を蓄えておく。調子が悪ければ大事をとる | 産後に感染した場合は、治るまで赤ちゃんには触れない。産婦人科へ。 |
サイトロメガロウイルス感染症 | 脳障害、肝臓障害など | 完全な予防策はないが、抗体をもっていない人は5%とごく少数。妊婦中に初感染したときのみのケースで、まれ。 | |
かぜ インフルエンザ | 人込みへの外出を控え、外出後はうがい・手洗いを | あたたかくして安静に。産婦人科へ |