レシチンの効果・摂取量・食材・サプリメント

レシチンのはたらき

レシチンとは、リン脂質と呼ばれる脂質の一種です。
私たちの体は、「水溶性(水に溶ける性質)」のものと「脂溶性(油に溶ける性質)」のものとから成り立っていますが、その仲立ちをするのがレシチンです。

人間を含めて、生物はすべて細胞からできていますが、その細胞が細胞膜を通じて物質を取り入れたり、排泄したりできるのはレシチンのおかげです。
レシチンは新陳代謝を促進する機能があるので、体の構成単位である細胞から老廃物を排泄させて、若さを保つ作用を有します。
つまり、レシチンとは、生命の基礎物質で、人体のすべての細胞の中に必要な栄養分を吸収し、不要な物質を排泄する出入口の門番の役目をしています。

レシチンは、元々はリン脂質の1種類である「ホスファチジルセリン」の別名でした。
しかし、現在ではリン脂質を含む脂質製品のことを「レシチン」と呼んでいます。
そのため、レシチンと言ってもリン脂質だけではなく、他の脂質(中性脂質、コレステロール、糖脂質など)も含んでいるものが一般的です。
市場などでは原料に何を使用しているかで分類され、卵黄を原料としたものは「卵黄レシチン」、大豆を原料にしたものは「大豆レシチン」と呼び、区別しています。

*大豆レシチンに含まれるホスファチジルセリンは天然に発生するリン脂質、または「善玉脂質」で身体全ての細胞の機能に必要です。
人間の脳は、約6割が脂質で占められておりますが、脳細胞には特にホスファチジルセリンが豊富で、脳細胞調整器としてのその機能は神経伝達またはシナプス伝達であり、両方とも記憶維持、学習能力、そして集中力維持の鍵となる要素です。

レシチンの働き

■脳細胞の活性化を促すので、記憶力を増大させる。
■神経細胞を活性化、自律神経失調症、不眠症、神経衰弱、精力減退などを防ぎ回復させる。
■コレステロール値を下げ、動脈硬化性疾患を予防し、胆石を防ぐ。
■老化を防止する。
■血液に対する効果
■高血圧、心臓病、肝臓病、糖尿病、血栓症、貧血症、腎臓病、不妊症などの予防や治療。
■抗ガン作用。
■女性のための特別食品として注目されており、ぜい肉をとり、肥満や妊娠中毒症を防止する。
■肌を美しくし、皮膚疾患(シミ、ソバカス)を予防する。

レシチンが豊富に含まれる食材

卵黄、大豆、大豆加工品、ピーナッツ、酵母など

レシチンの摂取方法・摂取量

レシチンの含有率が最も高いのは、数字の上では卵黄ですが、コレステロールを乳化できるのは植物性のものだけで、動物性のレシチンではコレステロール値は下がらないと言われています。
卵、またレバーは栄養的に良質な食品ですが、コレステロール値の改善効果を期待するなら、大豆や大豆加工品を使った料理などを食べるようにするのがよいでしょう。

成人男性所要量:目安量は定められていません。製品の表示をお確かめください。
成人女性所要量:目安量は定められていません。製品の表示をお確かめください。

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