酸化とは簡単に言ってしまうと物が錆びたり、くさったりすることをいいます。
人間の身体も酸化します。
人は酸素を取り入れてエネルギーをつくりますが、その過程で一部の酸素は化学変化を起こし活性酸素というものを発生させます。
活性酸素は体内に侵入してきた細菌などを排除する作用も持っていますが、過剰に活性酸素が発生した場合が問題となるのです。
添加物が含まれた食品、喫煙、大気汚染、紫外線、ストレスなどは、活性酸素を発生しやすいものとされています。
ですから現代の私たちの生活環境は過剰に活性酸素が発生しやすい状況と言えます。
この活性酸素が、人間の身体を酸化させ、動脈硬化などを引き起こし生活習慣病や老化を招きます。
その活性酸素を抑えることを抗酸化作用といいます。
本来人間はこの抗酸化作用を体内に持っていますが、年齢とともに減っていきます。
抗酸化物質
抗酸化作用のある物質には大きく分けると次の3種類があります。
1.酵素
2.ビタミン
3.植物栄養素
■酵素
酵素は体内でたんぱく質とミネラルから合成されます。ビタミンよりも形が大きく複雑な物質です。抗酸化酵素は次の3種類です。
1SOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)
2グルタチオンペルオキシターゼ(GSH-Px)
3カタラーゼ
■ビタミン
ビタミンA(ベーターカロチン),ビタミンC,ビタミンE,葉酸は抗酸化物質として働きます。
これら抗酸化ビタミンは、体内では合成できないので、毎日絶やすことなく食事などから補給しつづけることが大切です。
■植物栄養素
ここ数年の間に植物が持つ様々な抗酸化物質が発見されています。代表的なものとして
ポリフェノール、アスタキサンチン、βカロチン、ルテイン、リコピン、カテキンなどがあります。