多胎妊娠とは | 妊娠の用語集

双子以上の赤ちゃんを同時に妊娠している状態を多胎妊娠といいます。

胎児が2人の場合を双胎(そうたい)(ふたご)、3人の場合を三胎(さんたい)、4人、5人の場合をそれぞれ四胎(したい)、五胎(ごたい)といいます。

多胎妊娠は、1個の受精卵から2個以上の胚芽が発生し発育した一卵性多胎と複数の卵子が同時に排卵されて受精する多卵性多胎とに分けられます。

一卵性双胎の原因は不明で、遺伝性や人種間の格差はないといわれています。
一方、多卵性多胎は、人種間の格差や、遺伝傾向があることがわかっています。
東洋人より白人、白人より黒人に多く、また母親が多胎だと娘も多胎になりやすいです。
また、高年齢で多産の女性に多いともいわれています。

 近年、不妊症研究の飛躍的進歩にともない、以前ではとうてい子どものもてなかった夫婦にも、子どもをもつことが可能になりました。しかしその反面、複数の卵を同時に成熟させる排卵誘発剤の使用や体外受精・胚移植が普及したことにより、多卵性多胎が増加してきています。

多胎妊娠すると子宮が、単胎の妊娠週数の場合に比べて大きくなり、
腹部のあちこちで胎動が感じられるようになります。
おなかに触ると、頭部が1個以上あるのが分かり、異なる場所で異なる胎児の心音を聴きとることができます。
多胎妊娠では、早産を勧められるすことが多く、胎児の体重が単胎の場合と比べて少ないことがよくあります。

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