体の部位別の体臭の原因と対策
The woman is puzzled about the bad smell.

耳の臭いの原因と対策

普段生活している上で、耳からの臭いは、ほとんどしません。ですが、体の健康状態によっては、耳から臭いを発する場合があります。
大人でもたまにありますが、乳幼児に多いです。

耳にもアポクリン汗腺があり、その分泌物が耳垢を柔らかくします。
アポクリン汗腺が多い人は耳垢が柔らかく、体臭が強いものです。
耳垢がゆるい人は、ワキガ体質が多いですので、注意しましょう。

また耳の裏に垢が溜まって嫌な臭いを発することもあります。
耳の裏からも加齢臭が発生します。

耳の臭いの対策

定期的に耳垢の掃除をしましょう。ただし、やり過ぎは禁物。
耳の裏は日ごろからしっかり洗いましょう。

病気による耳の臭いの原因と対策

中耳炎などの耳の病気になった場合、臭いが発生する事があります。

また、先天性耳瘻孔が炎症を起してしまうと、激しい痛みもともなっています。
くさい臭いを伴った膿がでてくるようになります。
耳鼻科などの専門医に相談してください。

頭の臭いの原因と対策

頭の臭いには頭皮から出る臭いと髪の毛から出る臭いがあります。

毎日シャンプーしているのに、どうしても臭いが出ると悩んでいる方もいるでしょう。

頭皮臭はフケ

頭皮臭の原因は「フケ」が多いです。
フケは頭皮の角質細胞が新陳代謝によってはげ落ちたものに、
皮脂の分解酸化物が混ざってできています。
フケそのもには、ほとんど臭いがないのですが、
湿っぽくなる「湿性フケ」になったり、皮脂から分泌が盛んとなったり、
頭皮にピツロスポルムという細菌が繁殖してしまうと、皮膚炎を起こしやすくなり、
とても強い臭いがでるようになります。

フケが湿っぽくなっている場合は、注意しましょう。

また皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴の出口にこびりついた場合も臭いの原因。
この皮脂は普通のシャンプーでもなかなか取り除けないものです。

髪の毛は臭いを吸収しやすい

髪の毛は臭いを吸収しやすい性質を持っています。
周囲の空気中に漂っている臭い物質を吸収してしまうと悪臭がするようになります。

特にロングの髪の方は、面積も広いので悪臭を吸収する力も高まります。
枝毛や切れ毛など髪の角質が傷んでいると吸収力を増します。
臭いが強烈な場所に長い間いることによって臭いが付着してしまいます。

頭の臭い対策

頭皮や髪を清潔に保つように努力することがとても大切です。
フケそのものを防ぐことはできませんので、頭を清潔に保てるよう丁寧にシャンプーしましょう。
フケをより効果的に取り除くシャンプーの使用も有効です。
また毛穴に詰まった皮脂を除去するためのシャンプーを活用しましょう。

皮膚炎の場合は、皮膚科で診断してもらいましょう。

足の臭いの原因と対策

足の臭いの原因

エクリン腺という汗腺は全身に分布していますが、中でも足の裏は特に密集しています。
そのため足の裏は、他のところよりも汗を多くかきます。
また他のところよりも細菌が繁殖しやすいため臭いが強くなるのです。

さらに、靴下を履いて靴を履いた状態では、足を密封してしまっているため、靴の中の空気がこもり温度が上昇、そうなるとさらに汗をかいてしまいます。
靴を履いている間はずっと湿度・温度が高い状態が続き、細菌にはとても快適な空間を提供していることになります。
だから足は他のところよりも臭くなりやすいのです。

特にブーツは足の大部分を占め、熱を逃がさず密閉された空間になるのでひどい臭いが発生してしいます。
また動物性の脂肪をとりすぎると皮脂腺の活動が活発になりすぎ、より不快な臭いを発生させます。

足の臭いの対策

まずは、足を清潔に保つこと。お風呂では丁寧に足を洗いましょう。
いやな臭いを出さないよにするための石鹸などもあります。

食事の改善も。動物性の脂肪をとりすぎると皮脂腺の活動が活発になり、不快な臭いを発生させます。

可能であれば、通気性のよい靴を履きましょう。
続けて同じ靴を履くのは極力避けましょう。
同じ靴を毎日履いていると雑菌が繁殖しやすく、足もすぐ臭うようになります。
靴は一度履いたら2,3日は休ませましょう。
また定期的に靴を洗ったり、干したりしましょう。
靴を脱いだら、靴に殺菌・消臭スプレーを、ブーツなら消臭効果のあるシューズキーパーなどをしておきましょう。

靴に消臭効果のある中敷を敷いたり、吸湿性のよい靴下を履くことも有効です。
お酢での足浴も効果的。

脇の臭いの原因と対策

脇の汗

汗を分泌する汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺から分泌される汗は、体温調整や皮膚の乾燥防止などの役割を果たしていて、
ほぼ無臭です。

アポクリン腺は脇の下、乳輪、外陰部など限られた部分にのみあり、この腺から分泌される汗には脂肪、鉄分、尿素、アンモニアなどが含まれ、汗そのものに臭いがあります。
アポクリン腺から出る汗には脂肪、たんぱく質、糖類を始め、アンモニア、鉄分、蛍光物質、脂肪酸などが含まれています。脂肪やたんぱく質があるため細菌が繁殖しやすく臭いが発生してしまいます。
雑菌は酸性よりアルカリ性のときのほうが繁殖しやすい性質があり、大量に汗をかくと皮膚表面はアルカリ性に傾き、雑菌が繁殖し、すえた臭いが強くなっていきます。

強烈な臭いなら腋臭(わきが)の可能性も

脇の下の汗の臭いが強烈な場合、腋臭(わきが)の可能性があります。
また服の脇の部分に黄色い染みができる場合、腋臭(わきが)の疑いありです。
専門医に診てもらいましょう。

腋臭(わきが)が強い人の場合、デオドラント対策をしても、ある程度しか臭いを軽減することができません。
根本的に治すにはわきが手術が必要です。

服にシミがつく場合

脇汗をかくと、気になるのが洋服のシミ。とくに夏場は薄着になりますし、洋服の脇の下にできるあの嫌な汗ジミは、結構目立つし恥ずかしいもの。脇汗パッドなどを使えばある程度、防止できます。

脇の汗の対策

動物性の脂肪をとりすぎると皮脂腺の活動が活発になりすぎ、不快な臭いを発生させます。
脂肪分は控えましょう。
緑黄色野菜に含まれるビタミンA、胚芽やゴマに含まれるビタミンEなどを積極的に摂取しましょう。

また日ごろから運動をし、サラサラの汗をかく習慣を身に付けましょう。

吸水性のよい服は臭いが出にくくなります。

ストレスや緊張は汗腺の働きを活発にします。不規則な生活習慣や睡眠不足はできるだけ避けるようにしましょう。

制汗剤やデオドラント剤を有効に活用しましょう。制汗剤は汗を抑える働きがあり、デオドラント剤は、殺菌・抗菌作用があり、細菌の増殖を抑えられます。

腋臭(わきが)によるアンモニア臭

腋臭(わきが)は通常の汗とは違い、アポクリン腺という汗腺から出る汗の臭いです。
アポクリン腺は脇の下、乳輪、外陰部など限られた部分にのみあり、
この腺から分泌される汗には脂肪、鉄分、尿素、アンモニアなどが含まれ、
汗そのものに臭いがあります。
特に脇の下の臭いである腋臭(わきが)は独特の臭いで思春期以降に出てきます。
アポクリン腺から出る汗には脂肪、たんぱく質、糖類を始め、
アンモニア、鉄分、蛍光物質、脂肪酸などが含まれています。
脂肪やたんぱく質があるため細菌が繁殖しやすく臭いが発生してしまいます。
雑菌は酸性よりアルカリ性のときのほうが繁殖しやすい性質があり、
大量に汗をかくと皮膚表面はアルカリ性に傾き、雑菌が繁殖し、
すえた臭いが強くなっていきます。

さらに、急激な運動などで体内に乳酸が増えると、汗に含まれる尿素とアンモニアが急激に増え、
汗臭さに強烈なアンモニア臭がプラスされます。

末梢血管の循環が悪くなって酸欠になったり、食事のバランスが崩れたり、
ストレスが重なってくると体内の乳酸が増え、アンモニア臭の原因になるのです。
また動物性の脂肪をとりすぎると皮脂腺の活動が活発になりすぎ、不快な臭いを発生させます。

腎機能が低下すると濾過機能が落ち、アンモニアが尿と一緒に排泄しきれず、
アンモニアが汗に含まれることもあります。

水虫の臭いの原因と対策

水虫の臭いというのは水虫菌の臭いではありません。
水虫だからといって必ずしも臭いとは限りませんが、水虫の人が長時間靴を履いた場合、
強烈な臭いを発生することがあります。

水虫の臭いの原因

水虫菌により角質層が柔らかくなります。
柔らかい角質層では雑菌が入りやすくなり、水虫菌と結びついて増殖し、
臭いを発生させているのです。

足の指の間の部分は、いつも湿気があり乾燥しにくい部分。
水虫に感染して皮が剥がれ落ちるような趾間型水虫は、
水虫菌だけに限らず、細菌が繁殖しやすい場所です。
水虫の臭いと思われているのは、水虫菌が原因ではなく、
細菌が繁殖している細菌臭なのです。

水虫の臭いの中でも指間びらんせいの水虫は臭いがきつくなることが多いです。

水虫による臭い対策

水虫の臭いを消すにはとりあえず足を湿った状態に置かないことが大切。
清潔にして菌がなるべくつかないようにするのが最善です。
こまめに洗浄して乾燥させ清潔に保つようにしましょう。

ただこれは根本的な解決にはなりません。
水虫を完治さない限り細菌は繁殖を続けます。
水虫で繁殖する細菌により発生する強烈な臭いを抑える根本の方法は、
水虫を完全に完治させることが必要です。適切な水虫薬を使用しましょう。

また頻繁に足を洗い乾燥させる、水虫の患部を常に清潔にしておくことが重要です。
入浴時には、で足の指を丁寧に石けんで洗うだけでも、細菌の付着を予防できます。

水虫薬の中には細菌の増殖を抑える作用を持っているのものがあります。

水虫の患部を清潔・乾燥を保つために

■足の指の間をこまめに洗浄し、乾かす
■家では素足で過ごす
■通気性のよい靴下・靴を履く
■五本指の靴下を履く
■ストッキングは極力控える
■同じ靴を毎日履かない
■入浴時には石鹸で足の指の間を丁寧に洗う
■足の指を広げる運動
■素足で靴を履かない

頭皮の臭いの原因と対策

頭の臭いの原因には、頭皮が臭うケースと
髪の毛が周囲のにおいを吸着・濃縮して臭いを発生させるケースがあります。

頭皮の臭いの原因

頭皮の臭いに関係が深いものにフケがあります。
フケは頭皮の角質細胞で体のアカと同様、古くなると剥がれ落ちてきます。
フケが出ること自体は生理的な現象で何の問題もありませんが、
異常にフケが多いと悩みの種に。

フケは細菌の栄養分になり、フケが多い人は、頭皮の臭いが強くなる可能性があります。
異常にフケが多く、かゆみがある場合、フケ症と言われます。
フケ症の原因は、ストレス、睡眠不足、刺激物や甘いものの過剰摂取など。
フケ症には真菌というカビの一種が関係しています。
真菌は脂分を栄養とするので、皮脂分泌の活発な人や男性に多くみられますし、
ストレスなどで皮脂の分泌が増加すると菌が繁殖しやすくなります。

真菌によるフケ症が進行すると脂漏性皮膚炎となり、
ひどくなると毛穴に皮脂が詰まって抜け毛が増え脱毛の原因にもなります。

脂漏性皮膚炎で頭皮の臭いは強くなる

脂漏性皮膚炎は、頭皮などの皮脂の多いところに発生しやすい炎症。
これが頭皮の臭いの原因になります。
菌が繁殖して炎症を起こしますが、特に中年の男性に増えています。
これは皮脂は男性ホルモンで分泌が促進される特徴があるからです。
脂漏性皮膚炎と思われたら皮膚科に相談しましょう。
また睡眠を十分にとり、ビタミンB群をしっかり摂取するなど、生活を整えましょう。

性●器の臭いの原因と対策

性●器周辺のにおいを気にする女性が増えています。
場所が場所だけに、他人と比べることもできず、一人で悩んでしまいます。

性●器の臭い

性●器の多少のニオイがあるのは当たり前。
ただ、肉や油っこいもの、ニオイの強いニンニクやニラなどをたくさん食べると、
体臭が強くなるように、性●器周辺も臭いが強くなります。
また、汗をかきやすい部位なので、月経中でなくても下着やストッキングでえ締め付けていると、
蒸れて臭いが強くなりがちです。

おりもののニオイや色が違うとき

おりものがいつもと違うニオイを発したときは、注意が必要。
おりものは、子宮頚管や膣の分泌物で、正常なものは甘酸っぱいニオイがし、
半透明が白色で、乾くと黄色っぽくなります。
量は排卵期でやや多く、妊娠すると増えます。

何らかの病気や異常があると、ニオイや色に変化がみられます。
病気によっては、外陰部にかゆみや痛みをともなうものもあり、いつもと違うと感じたら、
婦人科に行きましょう。

トリコモナス膣炎

トリコモナス原虫によって感染します。
性交感染が主な原因ですが、プールなどで感染することも。
黄色や黄緑色のおりものが出て、ウミのような悪臭をともなうこともあります。
外陰部のかゆみが特徴。

淋病

淋菌によって感染し、性●交感染が主な原因。
男性は尿道炎になり、黄色いウミが出て、排尿時に痛みをともないます。
女性は、男性と比べて症状が軽いため自覚しにくいですが、
排尿時の痛みや子宮頚管炎を起こしたりなどの症状が現れることもあります。
これも放っておくと子宮頚管炎が悪化して、不妊症などの原因にもなります。
下腹痛、排尿痛といった症状が起こることも。

おりものが黄色いウミのようになり、量が多く、悪臭が発生することもあります。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスによって起こる病気で、感染すると、おりものが増え、悪臭がします。
外陰部にとがったイボのようなものができるのが特徴で、セ●ックスすると痛い場合があります。
子宮頸がんの原因となるウイルスと同じ仲間なので、きちんと治療しましょう。

カンジタ膣炎

白くてポロポロしたカッテージチーズのようなおりものが出て、
外陰部に激しいかゆみをともないます。
カビの一種のカンジタ菌による炎症で、体の抵抗力が落ちているときや、
抗生物質を続けて飲んでいるときにかかりやすくなります。

子宮の病気

茶褐色やピンク色のおりものがある場合は、子宮内の病気の可能性があります。
早めに婦人科を受診しましょう。

セ●ックスのときにニオイがきつくなる

セ●ックスのときに、性器周辺のニオイがきつくなる場合は、「すそワキガ」の可能性があります。
性●器周辺に限って、他人にも感じる程度の臭いを発することがあります。
アポクリン腺は性的な興奮によって活発になり、より強い臭いを出すようになります。
性的な興奮が、交感神経の活動を促し、アポクリン腺を刺激するのです。
気になる人は電気凝固法である程度は治療可能です。

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