女性特有の体臭の原因と対策

生理時の体臭の臭い

生理の影響で変化する体臭

女性の体臭は、月経周期に合わせ微妙に変化します。
生理前になると、ホルモンの影響で皮脂腺が刺激され、皮脂が多く分泌されるようになります。
分泌される皮脂があまり多いと、腺の出口が詰まり、皮脂腺中の脂肪酸が酸化し、
臭いがより強くなります。

特にわきがの人の場合、月経が近づくと普段より体臭が強くなる傾向があります。

ただし、体臭の変化には、個人差があり、排卵期に強くなり人や月経前に強くなる人など様々。

生理時の性器周辺の臭いの変化

月経時になると、性器周辺の臭いがきつくなるこがあります。
これはナプキンを当てたままなので、ムレて臭うことが多いです。
もともと性器周辺部は汗をかきやすい箇所でもあり、長時間当てていると、
雑菌が繁殖しやすくなります。

生理時の臭い予防

ショーツやナプキンは、通気性・吸収性の高いものを使い、生理中はガードルなどでしめつけないようにしましょう。
またナプキンをこまめに取り替えるようにしましょう。
シャワーで清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎないようにしましょう。

ダイエット臭の原因と対策

無理なダイエットは、体に大きな負担をかけるだけでなく、
いやな体臭を生み出す原因にもなりかねません。

ダイエット臭の原因と症状

食事制限のみのダイエットをしていると、体内のエネルギー源である炭水化物や
たんぱく質が不足し、体は飢餓状態になります。
そこで身を守るため、貯蔵していた中性脂肪を燃焼しようとするのですが、
このとき、中性脂肪は臭いを放つ脂肪酸に変化します。
この脂肪酸が汗と一緒に排出されると汗くささを強くしたような体臭、脂肪臭を発生します。
これが初期段階でのダイエット臭です。

第二段階に入ると、脂肪臭と前後するようなかたちで、アンモニア臭が発生します。
体内に酸素が十分行き渡らないままエネルギーを完全燃焼させると、
疲労物質である乳酸が生成されます。
乳酸はアンモニアとペアで汗に出る性質があるため、汗のアンモニア臭が強くなります。

さらに進むと、甘酸っぱい臭いが発生します。空腹のまま体内の脂肪を燃焼し続けると、
脂肪酸はにおいの強いケント体という物質を生成するようになります。
ケント体が存在するということは、体が飢餓状態にあるということです。
この臭いは「飢餓臭」ともいわれ、体を動かさずに断食に近いダイエットを続けていると、
においは徐々に強くなります。口臭や汗に臭いが発生、尿も臭うようになります。

ダイエット臭の対策

ダイエット臭がするということは、ダイエット法が間違っているということ。
代謝が正常に保たれてた方法でダイエットしている人からは臭いません。

食事制限だけでなく、有酸素運動などでしっかり体を動かし、
基礎代謝を上げるように努力しましょう。
ダイエット臭を防ぐ食品に酢、ショウガ、マッシュルーム、梅干などがあります。

更年期の汗と体臭

更年期を迎えるころから、「暑くもないのに汗が出て困る」、「汗と体臭がひどくなってきた」などと
訴える人が増えてきます。
更年期の症状にはさまざまあり、全身に汗をかくことも代表的な症状。

暑くもないのに汗が出てきたり、寝汗もかくようになったりします。

更年期の汗の原因

更年期になると女性ホルモンの分泌が低下し、ホルモンバランスも崩れ、
自律神経の調節がうまくいかなくなります。
自律神経のバランスが崩れてくると、発汗作用もおかしくなってしまうので、
突然汗が出てきたり、多量に汗をかいたりします。

また更年期特有のイライラや不安などの精神症状により、
精神性発汗が強く働くようになることも影響しています。

更年期の汗の特徴

更年期の場合、汗は手足にはほとんどかかないですが、
顔や首、胸などにぐっしょりとかきます。
汗腺機能や体温調節機能も落ちているので、手足は冷たいのに顔だけがほてって、
首や胸にポタポタと汗をかく人もいます。

汗は、濃度が濃くベタベタしていて、アンモニアなどの物質が多く含まれていますので、
臭うのです。

更年期の汗の対策

腹式呼吸

汗が吹き出してきたら、ゆっくり、腹式呼吸をすると、
自律神経のうちの交感神経の働きがやわらぎ、症状を軽くするのに役立ちます。

衣類で調節吸

更年期の汗は濃くて蒸発しにくいので、衣類を脱いで調節できるようしておきましょう。
肌に直接触れる部分には汗をよく吸収する素材を着るなど工夫しましょう。

汗をかきやすくする

汗が出るのを抑えることよりも、良い汗をかくようにしましょう。
それが多汗の予防につながるのです。

運動や入浴など工夫しましょう。
入浴は血行をよくし発汗を促すので、ゆっくりとお湯につかるだけでも多汗の予防になります。

これから運動を始めるという人は、急激な動きは避けましょう。
発汗を促し、手足の血流をよくするウォーキングやストレッチなどの有酸素運動がいいでしょう。
また良い汗をかきやすくするショウガなどを食べるとよいでしょう。

更年期の多汗の治療

更年期の多汗で服がぐっしょり濡れるほど汗をかいたり、
生活に支障が出るほどの症状があるときは、まずは婦人科を受診しましょう。
検査の結果、多汗などの症状が更年期のホルモンのバランスの乱れに原因があるとわかれば、
症状に合った治療をすることができます。

精神性の発汗の場合は、自律中枢調整剤や精神安定剤などで症状はかなり治まります。

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