病気が原因の体臭の症状と対策

多汗症の原因と対策

多汗症とは、汗が異常に出る状態。
症状は、手のひら、足の裏、脇の下、背中、鼻、額、口の周り、
または全身などからの発汗があります。
全身的に発生する全身性多汗症と体の特定の部分で発生する限局性多汗症があります。

多汗症は、暑かったり、運動したときなどとは関係なく、汗をかくことが多いのが特徴。

多汗症の原因

多汗症の原因1 ストレス

性格的に神経質だったり、緊張しがちなタイプなど、ストレスを溜めやすい状況にあると、
多汗症になるケースが多いです。この場合、手足に発汗することが多い。
これには交感神経の働きが関係しています。この交感神経が過敏になると、汗を大量にかくようになります。
汗をかくことでさらにストレスとなり、悪循環に陥ってしまいます。

多汗症の原因2 肥満体質

肥満気味の人は全身性多汗症になりやすい傾向にあります。
皮下脂肪だけでなく、内臓脂肪の多い人も同様で、酸素の摂取が十分に行なわれないと、
無酸素の状態で運動のエネルギーを得ようとするため、大量の汗をかくようになります。
さらに汗の中に乳酸が多く溶け出してしまい、強い臭いの汗を発生します。

多汗症の原因3 ホルモンバランスの異常

過度なダイエット、生活リズムの乱れなど、ホルモンのバランスの異常が
原因となって発症するケースもあります。
この場合、自律神経に乱れが生じ体温調節がうまくいかなくなり、多汗症となるのです。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)もホルモンバランスの異常の病気。

多汗症の原因3 病気が原因の多汗症

代謝機能や自律神経などの病気がある場合、汗をかきやすくなり
多汗症のような症状を引き起こします。
甲状腺機能亢進症や糖尿病などの病気で多汗症の症状があらわれることがあります。
この場合、全身性の発汗が見られることが特徴。

また自律神経失調症によって引き起こされる多汗症や薬の副作用が原因で、
多汗症の症状があられることもあります。
更年期障害でも多汗症のような症状があらわれることがあります。

多汗症の対策

多汗症の治療をする場合には、自分の自律神経の乱れがどうして起こっているのか、
原因を特定できればスムーズな治療が期待できます。

多汗症の原因はひとつだけではなく、いくつかの原因が複合的に
絡み合って発症するケースが多く、ホルモンのバランスが崩れると
自律神経のバランスも崩れて、体温調整がうまくいかなくなり多汗症となったりします。
多汗症かなと思ったら、まずは専門医に相談しましょう。

自臭症の症状と対策

年齢を問わず、口臭で悩む人は増えています。
中には口臭がほとんどないのに、自分には口臭があると思い悩む「自臭症」の人もいます。
自臭症には女性が多いです。

自臭症の症状

自臭症はいったん口臭があると思い込むと歯止めがきかずにどんどんエスカレートしていきます。
口臭は自分では判断しずらく、自分にははたして口臭があるのかないのか、あるとすればどんなニオイで、どの程度かが分からないことが多く、自臭症の人にとっては大きな問題。

多くの自臭症の人は、たまたま口臭があるときに、他人に指摘されて発症します。
発症する人は、潔癖症、神経質、勝気な性格の人が多く、苦悩が積み重なっていくのです。

口臭がないにもかかわらず、「自分の口から悪臭が出て人に迷惑をかけ、そのため人は自分を避けている」と思い込んでいることが多く、説明してもなかなか納得しない状態になっています。

自臭症が続くと、不安や恐怖心にさいなまれ、身体的、精神的に症状が表れることがあります。
身体的症状として頭痛、呼吸器、胃腸、便秘、円形脱毛症など。精神的症状として心配性、不安感、劣等感、自責感、抑うつ感、対人恐怖症などが見られます。

自臭症の治療

自臭症の症状が進行すると治療は困難なものになります。
歯科医や口腔外科へ行くのもいいですが、心身症や神経症と判断されれば、
心療内科や精神科、神経内科、神経科なども検討しましょう。

体臭恐怖の症状と対策

体臭恐怖は、体臭がさほどあるわけでもないのに、
普通の人がさまざまな体のにおいを気に病んでしまうことから、
神経症的なもの、さらには統合失調症に一症状である「妄想」に類するものまでを
含む広い意味で使われます。

「自分が他人に悪印象を与えているのではないか?
自分は変に見られていないか?軽蔑されていないか?」という恐怖感にさいなまれます。
他人を恐れるというより自分の状態を恐れ、
その結果として他人を恐れている症状といえます。

他人から「臭い」と言われて発症したり、周りの人のなにげない仕草や態度から
「自分は臭いのでは?」と思い悩んで恐怖症へと発展するケースもあります。
他人の立ち振る舞いが気になってしかたない状態になります。

体臭の悩みは人間関係から生じる場合がほとんどです。
そのため、解決も人との間で行われなければなりません。
心身両面の専門家に相談するのがよいでしょう。

おならが臭い原因と対策

おならは誰でも出る生理現象。
ただ健康な人のおならは、さほど臭くありません。
おならが臭い時は、注意が必要です。
おならが臭いのは腸の健康状態を反映しているからです。

おならが臭い原因

おならが出る理由

おならは、腸内にたまった「ガス」が肛門から排出されるものです。
腸内のガスは「口から飲み込んだ空気」「炭酸飲料」「食物の分解で作られるガス」が
元になります。

食べ物により臭くなる

おならは、豆類やイモ類などが消化された時にできる発酵型のガスと、
肉や卵などの動物性たんぱく質が消化された時にできる腐敗型のガスがあります。
臭いおならは、肉食中心による腐敗型ガスのとき。
また玉ネギやニンニクといった硫黄分の多いものを食べた時も
おならの臭いは強くなる傾向があります。
臭いの原因物質は、インドール、スカトール、アンモニア、硫化水素などが
強い臭いを発生させます。

腸内悪玉菌の増加により臭くなる

腸内の悪玉菌が増えすぎているとき、臭いおならになります。
肉食中心の食事を続けていると悪玉菌がどんどん増殖して、
善玉菌を圧倒してしまいます。
またストレスを受けると、胃酸の分泌が弱まって、食物と一緒に侵入してきた細菌を
十分に殺菌しないまま、未消化状態で腸に送り出し、悪玉菌が増殖します。

さらに歳をとるにつれて、ビフィズス菌が減り、ウェルシュ菌などの悪玉菌が増えてきます。
これは、加齢によってあらゆる生理機能が低下し、胃酸や腸内分泌液の分泌量が少なくなったり、腸のぜん動運動が弱まって悪玉菌にとって好都合な環境が作られるためです。

胃腸の働きが悪いとおならは臭い

胃腸の働きが悪くなると消化の活動も鈍り、
腸の中にガスがたまりやすくなり、臭いおならが出やすくなります。

ストレスが多いとおならが出る

ストレスが多いと、胃腸の働きが悪くなり、おならも臭くなります。
ストレス時には、よく噛まずに早食いすることも多くなり、
よく噛まずに食べ物が胃に送られると、胃腸の負担はますます増え、
腸内環境が悪化して、さらにガスがたまりやすい状態になります。

また、小さなストレスが長くかかっていると、過敏性腸症候群になってしまい、
臭いおならがたくさん出ることもあります。

便秘は臭いおならを出す

便秘になると長時間、腸の中に便がたまっている状態になり、便が発酵し、悪いガスが発生します。
腸内のこのガスはとても臭く、おならとして出るときも一段と臭くなります。
また腸内の滞留しているガスは、血管や肺を通じて口臭の原因となることもあります。

過敏性腸症候群(過敏性大腸炎)のガス型

過敏性腸症候群には、便秘型、ガス型、下痢型、混合型と様々なタイプがあり、
その中のガス型になったときは、おならが多く出るという症状になります。

おならの臭い対策

乳酸菌で悪玉菌を減らす

悪玉菌を減少させ、善玉菌を増やすことで臭いおならは減らすことができます。
そのためには、善玉菌の「乳酸菌」を十分に摂取することが有効です。
乳酸菌は胃の酸で殺されやすいので、食後に摂取したり、
腸まで届く「乳酸菌サプリ」を摂取するのもよいでしょう。

姿勢を良くする

姿勢が悪いと、肺からのガス交換が悪くなり、血液中の二酸化炭素分圧が上がり、
腸内にガスがたまりやすくなって、必要以上のオナラがでてしまいます。
すっと背筋を伸ばして、呼気が十分できる複式呼吸をこころがけましょう。

排便時に腸内ガスを出す

排便時に、できるだけ多くのガスを一緒に出してしまうことも大切です。
排便時に、左下腹部あたりをにマッサージすると効果的。

便秘を解消

便秘は臭いおならを出すもと。
便秘がちな人は便秘を解消しましょう。
まずは薬に頼らずに、食物繊維を意識して多くとるようにしましょう。
決まった時間に便意をもよおすようになれば、ベスト。
排便リズムが整っていないということは、腸のぜんどう運動がうまくできていないということです。

ストレスをためない

ストレスは胃腸の働きを悪くして、ガスがたまりやすくなります。
ストレスがたまらないような環境をつくるか、ストレスをストレスと感じない自分をつくりましょう。

消臭食物の摂取

臭いを直接抑える消臭食物を摂取するのも効果的。
ポリフェノール類は植物性の直接消臭機能がありますので、
お茶のカテキンなどを十分摂取するのがよいでしょう。
また、ニンジンの葉やマッシュルームなどにふくまれる「トレハロース」も消臭効果があります。
さらに、パセリなどのセリ科の食物も腸内ガスのニオイを抑えます。

食生活の改善

食生活については、豆類や芋類など繊維分が多い炭水化物は
ガスが大量に発生しますから控えると、おならの減少が見込めます。
また肉などの動物性たんぱく質のとり過ぎには注意しましょう。
ガムは、空気を飲み込みやすいので、控えめがよいでしょう。

食物繊維が腸内細菌によって発酵されるとき、短鎖脂肪酸という物質が生成されますが、短鎖脂肪酸が人の腸内環境を整える上で非常に重要な物質なのです。
短鎖脂肪酸が生成されると腸内が酸性に傾き、悪玉菌と呼ばれる腸内細菌が生息しにくい環境になります。
善玉菌が働きやすい環境になるのです。
つまり、おならが臭い原因のひとつである悪玉菌の増加を抑えやすい環境を作ることが出来るようになります。
おならの量は腸内環境の悪化によって多くなったり、臭いもくさくなったりします。
おならがくさい原因は、腸内での異常発酵などで悪玉菌が増えるということも重要です。
悪玉菌の増加を抑制できればおならの臭いはきつくなくなっていくはずなので、食物繊維をとることはおならの臭いを抑える上では重要なことだと言えます。

おならの悩みである臭いを改善するために良く聞くのが「ヨーグルトなどの乳酸菌を多く含む食品を摂取すること」ですが、確かに乳酸菌を摂っているとおならの臭いが軽減されるようです。
しかしこの乳酸菌、摂り方によっては効果半減。
効果的な乳酸菌のとり方は、まずは規則正しい生活リズムを刻むことと、野菜中心の食生活を心がけること。
おならの臭いを解消するには、食生活を改善することで、腸内環境を改善し、善玉菌と呼ばれる腸内細菌を増やし、腸内環境を整えるのが一番効果的と言われます。
このとき一緒に乳酸菌を摂取することで善玉菌を増やす効果をサポートしてくれるのです。

そのためには、まず便秘症のかたは便秘を解消すること。
生活リズムを整え、腸に良い食材(生きて腸まで届く乳酸菌が良いです)を意識的に食べるようにしましょう。
二次的効果ですが、腸がキレイになると体臭も消えるのです。
腸内環境は肉や卵、牛乳などを中心とした食事が原因で悪化していきます。
また、便秘や下痢を繰り返したり、おならの臭いが強くなったと感じるときは、腸内の善玉菌よりも悪玉菌が増えて、悪玉菌優勢になっている可能性大です。
逆に、乳酸菌や酵母菌などの善玉菌が悪玉菌よりも多くて優勢ならば、体臭も消えるし、血液はさらさらでキレイ、更に免疫力がアップして、いつまでも健康で若々しくいられるのです。
あまりに臭いおならは、内臓疾患などの疑いが出てくるので、一度専門医(まず内科や胃腸科でも良いと思います)できちんと治療しましょう。
また、内臓疾患ではありませんが、ストレス等が原因といわれている過敏性腸症候群にかかって、おならの量が異常に多くなったという症例もあります。

その中でも乳酸菌の効用で見逃せないのが、おならの改善効果です。
おならの異常な臭いや、オナラが多く出て困るといった悩みに効果的
オナラの悩みの原因となる悪化した腸内環境を改善するのに乳酸菌を摂るのが効果的なようです。
大切なのは続けることですが、ただ摂るだけでは効果が半減するとのこと。
ずっと乳酸菌摂ってるけど、ちっともくさいおならが良くならないとかいう人はちょっとしたコツを守るだけで効果が大です。
簡単に言うと乳酸菌をとり続ける同時に、規則正しい生活と、野菜中心の食生活が大事なのですが・・・。

便臭は体臭を悪化させる

便は食べたもののにおい物質がそのまま便になるのではなく、
中ではたんぱく質が分解され、アンモニアなどのニオイ物質が発生しています。
食べ物が正常に消化されれば、強烈な便臭は発生しません。
未消化の食べ物が腐敗し、便の悪臭である腐敗臭を構成します。
便の悪臭が強くなるということは腐敗物が多いというサイン。

便臭の原因と対策1 咀嚼(そしゃく)不足

食べ物をよく噛まずに飲みこんでしまうと便は臭くなります。

食べ物はきちんと消化されてこそ吸収がうまくいくのです。
未消化の食物が体内に残っていると腐敗の材料になってしまうのです。
しっかり消化させるには、よく噛むこと。
唾液に含まれるアミラーゼやリパーゼなどの酵素が、
消化を促進します。

便臭の原因と対策2 ストレス

ストレスがあると便が臭くなります。
胃へ送られた食べ物は酵素ベプシンによって消化されますが、
ストレスがあるとこのペプシンがうまく分泌せず、未消化の食べ物が増え、
腐敗の原因になります。

また、ストレスは小腸の働きにもブレーキをかけ、腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑えてしまいます。
そのため腸に入った食べ物がうまく流れていかずに腸内に停滞し、
便秘になったりして腐敗が進み、便の悪臭が強くなります。

ストレスのない状態を作るか、ストレスをストレスと感じない強い自分をつくりましょう。

便臭の原因と対策3 腸の善玉菌減少

健康な大腸では、善玉菌が有害な悪玉菌の繁殖を抑え、
腸内の細菌バランスを整えてくれます。
食生活の乱れや加齢とともに善玉菌が減ります。
この善玉菌が減少すると悪玉菌が増殖し未消化の物を分解して有害物質を作り出し、
それが強い便臭となります。
特に、40歳代を過ぎたころから、腸の汚れは進みやすくなります。
便のにおいは健康のバロメーターとなります。

善玉菌を増やす

腸内の善玉菌を増やすには、ヨーグルトを食べてビフィズス菌を直接補給するのがいいでしょう。
ただし、ヨーグルトのビフィズス菌は胃の酵素によってほどんど死滅してしまうので、
毎日欠かさず食べて少しずつ善玉菌を増やすようにしましょう。
また善玉菌を育てるオリゴ糖をとるようにしましょう。
オリゴ糖はアスパラ、たまねぎ、ハチミツなどに含まれています。

食物繊維は悪玉菌が出した毒素や有害物質、悪臭物質などを吸着し腸内清掃をしてくれます。

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