食事が直接因果関係をもたらす腰痛は骨粗しょう症ぐらいですが、骨や筋肉を強くする、疲労回復力を高めるなどの点を考えれば、食事が腰痛に及ぼす影響は大きいです。
食事のバランスは必要ですが、特に不足しないように気をつけたいのがカルシウム、たんぱく質、ビタミンB群・C・Eなどです。
カルシウムは骨の主成分ですから、十分な摂取が必要です。また、カルシウムには精神を安定させる作用もありますから、痛みによるイライラをしずめてくれることも期待できます。
たんぱく質は筋肉、靱帯、骨を作るために不可欠の栄養素です。
ビタミンB群は、神経が働くときに使われる栄養素で、痛みの緩和に役立つほか、疲労回復の効果もあります。
椎間板の線維輪は結合組織でできていますが、結合組織をつくるときにはビタミンCが使われています。丈夫な線維輪を作るためには、ビタミンCも不可欠です。
ビタミンEには血管を拡張させて血行をよくし、筋肉の緊張をとる作用があるので痛みの緩和に役立ちます。
腰痛予防効果のある食品
たんぱく質の多い食品 | 豚肉、鶏肉、牛肉、レバー、魚類、貝類、チーズ、鶏卵、大豆、大豆製品 |
カルシウムの多い食品 | 小魚、牛乳、チーズ、ヨーグルト、ごま、切り干し大根、緑の濃い野菜、海草 |
ビタミンB群の多い食品 | 豚肉、レバー、さば、いわし、鮭、鶏卵、玄米、強化米、胚芽米、大豆、納豆、ビーナッツ、ごま、緑の濃い野菜 |
ビタミンCの多い食品 | さつまいも、じゃがいも、ブロッコリー、芽キャベツ、菜の花、ピーマン、かぶの葉、大根葉、小松菜、カリフラワー、キャベツ、パセリ、いちご、甘柿、レモン、みかん |
ビタミンEの多い食品 | うなぎ、かつお、さんま、たらこ、さば、大豆、ピーナッツ、ごま、アーモンド、玄米、植物油 |