更年期のうつ 症状・対策

ストレスが大きいと心の症状が現れることも

女性ホルモンのアンバランスを背景に、自律神経が大きく乱れる更年期には、気持ちの落ち込みやイライラ、疲労感など心の不調に悩まされる人も少なくありません。
こうした心の不調は、単に体の変化によるものだけでなく、抱えている悩みや不安、その人を取り巻く社会的な状況、その人の性格なども大きく影響します。

心や体にかかるストレスが大きいときや、ストレスをためやすい性格だと、うつっぽくなったり、不安感が強くなったり、不眠に悩まされたりして心の症状が強く現れることがあります。
また、本当は心に問題を抱えていたり、周囲の環境に問題があるのに、それを自覚しないまま、それが原因で身体的な病気となって現れる「心身症」になる場合もあります。

 

うつ状態の対策

このように心のトラブルが関係している場合は、ホルモン補充療法や漢方療法を行ってもなかなか症状が改善されません。そのようなときには、カウンセリングをはじめとする心のケアや治療が必要になってきます。

更年期で、気分の落ち込みや不安などの症状がつらいときには、更年期医療に力を入れている婦人科や女性外来を受診するのがいいでしょう。こうした所では、カウンセリング技術をもつ婦人科医がいたり、専門の臨床心理士などと連携していることが多いので、患者の話をじっくり聞いて、心と体の両面から不調にアプローチしてくれます。
近くに女性外来などがない場合は、まず婦人科を受診して、必要ならそこから心療内科や精神科などを紹介してもらいましょう。
単なる不安やイライラにすぎないものなのか、うつ病などの心の病気かをきちんと診断してもらえますし、精神面のケアや治療も適切です。

 

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