妊娠中の赤ちゃんの大きさの推移

0~3週(1ヶ月)

  • 身長:約0.4~1cm
  • 体重:約1g

受精卵が約1週間かかって子宮内膜に着床し、妊娠が成立します。ですから0~1週は子宮内にはまだ影も形もありません。子宮内膜に着床した受精卵は、母体から栄養を吸収しはじめ、ぐっと成長します。この時期に脳や脊髄、心臓のもとができます。でも、まだ人間の形にはなっていません。タツノオトシゴのような形で、妊婦7週までは胎芽と呼ばれます。

4~7週(2ヶ月)

  • 身長:約2.5cm
  • 体重:約4g

肝臓や胃腸など内臓器官が形を整えはじめ、脳も発達してきます。いちばんはじめに動く臓器は心臓で、頭と胴体の区別もできてきて、人間らしい形に近づきます。頭でっかちの2頭身ですが、頭には目、耳、鼻、手足には指のもとになる部分もできてきます。

8~11週(3ヶ月)

  • 身長:約9cm
  • 体重:約20g

胎芽からいよいよ人間の赤ちゃんである胎児と呼ばれるようになり、胴体と手足が発達してきて、3頭身くらいになります。皮膚は赤く透き通っていますが、指先にはかわいい爪がつくられはじめ、男の子が女の子かの性別も外見上、分かるようになります。

12~15週(4ヶ月)

  • 身長:約15cm
  • 体重:約120g

骨や筋肉が発達して、すっかり人間らしくなります。前かがみの姿勢から、背中を伸ばした姿勢になり、手足を少し動かします。

16~19週(5ヶ月)

  • 身長:約25cm
  • 体重:約350g

3頭身になった赤ちゃんの頭は鶏卵くらいの大きさでえ、全身に産毛が生えてきて、髪の毛や眉毛も生え始めます。ガラスのように透明だった皮膚も、皮下脂肪が付き始めて不透明になります。骨格も筋肉もしっかりしてきて、羊水の中でさかんに動きます。また、ママの声がおぼろげながら分かるようになるのもこの時期です。

20~23週(6ヶ月)

  • 身長:約30cm
  • 体重:約650g

眉毛、まつげ、頭髪が濃くなり、からだの均整がとれてきますが、まだやせています。体は、生まれるまでの保護膜の役割を果たすバターのようにヌルヌルした胎脂でおおわれています。また、羊水を飲んで胃腸が吸収し、腎臓でろ過してオシッコをしはじめるのもこのころ。嗅覚も完成し、ママのにおいを感じ始めます。

24~27週(7ヶ月)

  • 身長:約35cm
  • 体重:約1,100g

まぶたが上下に分かれ、鼻の穴も開通して、顔立ちがはっきりしてきますが、まだシワだらけです。皮下脂肪が発達して皮膚が厚くなっていき、外性器で男女の区別がつくようになります。また、脳も発達してきて、体の動きを自分でコントロールできるようになってきます。指しゃぶりをはじめる赤ちゃんもいます。

28~31週(8ヶ月)

  • 身長:約40cm
  • 体重:約1,500g

顔はまだシワシワでも、体には皮下脂肪が付き始め、丸みをおびた体形に。骨格はほぼ完成し、筋肉や神経の働きも活発になり、外の大きな音に対して反応するようにもなります。ここまで育てば、いつ生まれても育つ可能性は大。でも赤ちゃんの準備がしっかり整うまではママのお腹の中が一番。

32~35週(9ヶ月)

  • 身長:約45cm
  • 体重:約2,500g

シワが少なくなり、肌はつやのあるピンク色になって、すっかり赤ちゃんらくしくなります。全身のうぶ毛も消え、かわいい爪は指先の先端まで伸びます。性器も完成し、超音波検査ではっきり性別が分かるようになります。表情に変化が表れるのもこのころです。

36~39週(7ヶ月)

  • 身長:約50cm
  • 体重:約3,000g

4頭身ベビーになり、手足もふっくらしてきて、髪の毛も伸びてきます。ママの体から免疫物質も送られ、病院に対する抵抗力も備わってきます。内臓、筋肉、神経も十分発達し、未知の世界への出発準備完了です。

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