アレルギー性鼻炎の症状と対策

アレルギー性鼻炎の症状は風邪を引いていないのにくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどを起こす鼻の疾患です。
朝夕に発作的に起こることが多いのが特徴です。

ある特定の原因物質(抗原)に対する抗体が体の中で合成された後、再びその抗原にさらされたとき(鼻からその抗原を吸い込んだとき)、アレルギー性鼻炎の症状が生じます。
この症状は、鼻の中の粘膜で抗原と抗体が結びつき、ヒスタミンなどの化学物質が遊離し鼻の粘膜を刺激することでアレルギー反応が起こります。
原因となる抗原は、日本ではハウスダスト(ダニ)が最も多く、次にスギ花粉、その他にはカモガヤ花粉、ブタクサ花粉、カビ(真菌)などがあります。

アレルギー性鼻炎の対策

手っ取り早い対策としては、アレルギー性鼻炎は原因となる抗原を吸い込まなければ症状はおきません。

原因がハウスダスト(ダニ)の場合は、室内の清掃、ぬいぐるみを持ち込まない、ソファー、じゅうたんなどをやめる、空気清浄機を使うことで、できるだけダニを除去します。
スギ花粉の場合、対策として飛散の多い日は外出を控える、窓・戸を閉めておく、外出時マスク・メガネを使う、帰宅したら洗眼・うがいをし鼻をかむなどをすることで極力スギ花粉を回避します。
原因物質に接しないようにすることでかなり症状は軽くなるはずです。ただこれらはあくまでも対処療法です。

食塩水を使った鼻うがいは鼻粘膜に付着した花粉などを洗い流すことができるので効果的な方法です。鼻の不快な症状が軽減されます。

薬の使用は最も一般的な方法です。抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬(ヒスタミン等の化学物質の遊離を抑制する薬)、ステロイド点鼻薬などが主に使用されています。
抗ヒスタミン薬は速効性があり、くしゃみ・鼻水に効果が期待できますが、眠気、口渇などの副作用があります。
抗アレルギー薬は即効性はありませんが、くしゃみ、鼻水に加えて鼻ずまりにも効果が期待でき、副作用は比較的少なくなっています。
ステロイド点鼻薬は効果発現がやや早く、鼻ずまりにも有効で全身的な副作用はほとんどありません。

これらの薬を症状に応じて使い分けているのが現状です。また、漢方薬、抗コリン点鼻薬も効果が認められています。

体質改善でアレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎の根本治療には体質改善が有効です。
具体的な内容は、食事と睡眠、運動について改善することです。

食事は、野菜や肉、魚などをバランスよく食べるようにし、ジャンクフードなどの外食は減らすようにしましょう。
体が温まるようなメニューもおススメです。

また睡眠の質も重要です。
夜更かしをせず、早めに就寝を心がけましょう。
鼻づまりが睡眠障害をもたらすこともありますので、その場合は薬で鼻通りをよくして睡眠をとりましょう。

さらに適度な運動が体質改善に有効なようです。

これらを続けていると自然にアレルギー反応がなくなります。

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