吸入性アレルゲンの特徴と引き起こす病気

吸入性のアレルゲンは、空気中で漂っていて人が呼吸することで体内に吸い込んでしまうアレルーギの原因物質です。吸入性抗原ともいいます。

スギの花粉やダニの死骸などが代表的な物質です。
アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎の原因となります。

吸入性アレルゲンの代表物質

ハウスダスト

ハウスダストは、寝具・衣類などから出てきたチリやほこり。人間やペットのフケや毛、ダニ、カビ、細菌なども含まれています。特にダニはやっかいな物質です。
アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの症状を引き起こし、一年を通じて原因となり得ます。

ハウスダストの予防

ハウスダストの吸入をしないように優先すべきが、布団などの寝具からの吸入予防
布団は、寝ている間に顔の近くに長時間あるので、布団にアレルゲンが付着していると十分吸入してしまうリスクがあります。
布団に付いたダニなどのアレルゲンを除去する方法は洗い流すことと吸い取ること。
布団カバーを定期的に洗ったり、布団丸洗いが可能なら行いましょう。
布団専用掃除機などで掃除することも有効です。

次に生活空間の環境をクリーンにするようにしましょう。空気清浄機の活用もいいでしょう。

花粉

アレルゲンとして代表的な花粉はブタクサとスギです。
これが原因で起こるアレルギー性疾患がいわゆる「花粉症」です。季節性の疾患です。
くしゃみや鼻水、。鼻づまりや目のかゆみが出ることもありまうす。また乾いたせきが続くことがあります。

カビ

カビは冬の終わりがけから活発に繁殖を始めます。
カビによるアレルギーは梅雨から夏にかけて強い症状が現れます。またカビが繁殖すればダニも増えます。
気管支喘息やアレルギー性鼻炎の要因となります。

吸入性アレルゲン一覧

花粉

スギ
ヒノキ
ハンノキ
ビャクシン
カバ
コナラ
ブナ
マツ
ニレ
ヤナギ
カエデ
クルミ
クワ
アカシア
オリーブ
カモガヤ
オオアワガエリ
ハルガヤ
オオスズメノテッポウ
ギョウギシバ
セイバンモロコシ
ホソムギ
ナガハグサ
ヒロハウシノケグサ
アシ
コムギ
スズメノヒエ
ブタクサ
コヌカグサ
オオブタクサ
ブタクサモドキ
アキノキリンソウ
ヨモギ
ニガヨモギ
タンポポ
フランスギク
カナムグラ
ヘラオオバコ
シロザ
イラクサ
ヒメスイバ

チリ

ハウスダスト

ダニ

ヤケヒョウヒダニ
アシブトコナダニ
コナヒョウヒダニ
サヤアシニクダニ
ケナガコナダニ

真菌・細菌

アルテルナアリア
アスペルギルス
カンジダ
クラドスポリウム
ペニシリウム
ムコール
ヘルミントスポリウム
ピティロスポリウム(マラセチア)
トリコフィトン
黄色ブドウ球菌エンテロトキシン
マラセチア

動物

モルモット(上皮)
ハムスター(上皮)
ネコ(フケ)
イヌ(フケ)
マウス
ラット
家兎(上皮)
ウマ(フケ)
ウシ(フケ)
ブタ(上皮)
ヤギ(上皮)
ヒツジ(上皮)
セキセイインコ(羽毛)
セキセイインコのふん
ニワトリ(羽毛)
アヒル(羽毛)
ガチョウ(羽毛)
ハトのふん

職業性アレルゲン


綿
ラテックス
オオバコ種子
イソシアネート
無水フタル酸
エチレンオキサイド
ホルマリン

吸入性アレルゲンで発症しやすいアレルギーの病気

鼻や気管支に侵入しアレルギー性鼻炎や気管支喘息を起こします。
花粉症もそのひとつ。
また皮膚に付くことで、アトピー性皮膚炎を引き起こすことも。

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