アレルギー性紫斑病の症状と対策

アレルギー性紫斑病とは、別名、ヘノッホ‐シェーンライン紫斑病とも呼ばれ、独特な皮疹が表れ、関節痛や関節炎、痙攣、脳出血、肺出血、精巣の腫脹といったように、血管が炎症を起こして血液が漏れる病気です。
主に3~10歳の小児に起こる全身性血管炎の中では最も多い病気であるといえます。男児がやや多い傾向があります。風邪などの症状が先に起こり、それから1~2週後に発症することが多いようです。

はっきりした原因は不明ですが、免疫システムの抗体と関連のある疾患と考えられています。

アレルギー性紫斑病の治療

一般的にはほとんど治療は必要ないとされています。

関節の痛みが強い場合などに鎮痛薬か非ステロイド系抗炎症薬(ブルフェン、ナイキサン)で痛みを鎮めることがあります。
強い関節痛や腹痛がある場合には、ステロイドを使用することがあります。
長期に腹痛や関節痛が持続してXIII因子が低下している場合、この因子を補充することもあります。
また腸管に潰瘍ができた場合、抗潰瘍薬を投与することがあります。

紫斑病性腎炎が現れ、蛋白尿が悪化する場合は小児腎臓医に相談しましょう。

先行感染に対しては原因に対して有効な薬剤を使用します。
急性期は安静を保ち、症状に応じ治療します。

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