葉酸のはたらき
葉酸は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで、ビタミンB群の仲間です。
ほうれん草など緑の葉の中に多く含まれるためこの名前が付きました。
一部は体内でも腸内細菌によってつくられるといわれています。
葉酸は赤血球の形成を助けるビタミンです。また、胎児の正常な発育に寄与します。
葉酸は、ビタミンB12 とともに血液をつくる働きがあるため、欠乏症ではビタミンB12 不足の際と同様、巨赤芽球性貧血という悪性の貧血がみられます。
最近、欧米において、妊娠初期の女性が十分な葉酸の摂取をすることによって、胎児の神経管の発育不全を予防する効果がみられたとの報告がされています。
また葉酸は、肺がん、直腸がんや子宮頸がんの防止にも役立つようです。
葉酸が豊富に含まれる食材
うずら豆、白いんげん豆、アスパラガス、ほうれん草、ブロッコリー、オクラ、芽キャベツ、レバー、もろへいや、いちごなど
葉酸の摂取方法・摂取量
通常の食生活では欠乏やとり過ぎの心配はありませんが、妊娠中の女性では、必要な量がふだんの2倍になることから欠乏がみられることがあります。
また、若い女性が極端な食事制限によるダイエットで葉酸不足になっていた場合、初期の妊娠に気づかないで胎児へ悪影響を及ぼすことが心配されています。
ダイエット時こそ、食事の栄養バランスに気をつけることが大切です。
アルコール、タバコ、妊娠、ダイエット中の方は葉酸摂取の必要量が増えることがあります、注意しましょう。
成人男性所要量： 200μg （許容上限摂取量：1,000μg ）
成人女性所要量：200μg
