ラクトフェリンのはたらき
ラクトフェリンは、牛乳から発見されたごく微量のタンパク質です。
赤い色をしているため"赤いタンパク質"と呼ばれました。ラクトフェリンは初乳(赤ちゃんを出産した直後の3日間に出る母乳)に特に多く含まれています。
生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が無いため様々な感染症から身を守るためだと考えられています。
その量は母乳中のタンパク質の約10-40%を占めています。
ラクトフェリンには体の中で酸化した鉄イオンと結合し除去する性質があります。
これにより、抗酸化作用、抗炎症、抗ウイルス作用、免疫調節作用などの効果があることがわかってきました。
現代病といわれるストレスに打ち勝って免疫力の低下を抑えるなど、様々な効能があることで注目され始めたのが、ラクトフェリンです。
ラクトフェリンに関する研究は各国で取り組んでいて、将来にわたり、新たな薬理作用等が続々と発表されるものと期待されています。
ラクトフェリンの健康効果
活性酸素の抑制
抗菌、殺菌効果(ラクトフェリンは鉄イオンと結合して、細菌が生きて行くために必要な鉄分を奪い、細菌の生存や増殖を抑制)
整腸作用(腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌の増殖を助ける)
C型肝炎(肝炎ウイルスを包み込んで活動を抑える)
ピロリ菌の駆除(胃、十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバスターピロリ菌を包み込み、胃の粘膜に付着するのを防いで腸を通過させ、体外に排出)
ラクトフェリンが豊富に含まれる食材
人間の母乳
ラクトフェリンの摂取方法・摂取量
ラクトフェリンは非常に熱に弱く、加熱殺菌された市販の牛乳では効果を得られません。
また、胃酸で分解されやすいデリケートな性質を持っています。生後間もない赤ちゃんは、胃が未発達のためラクトフェリンはそのまま腸まで届きますが、成人の場合はラクトフェリンを摂取しても小腸まで到達できず効果が得られません。
ラクトフェリンは胃で溶けずに、小腸まで届くように摂取することが重要なポイントです。
加工されたサプリメントでとるのがよいでしょう。
成人男性所要量:目安量は定められていません。製品の表示をお確かめください。
成人女性所要量:目安量は定められていません。製品の表示をお確かめください。