骨が強い力で圧迫されて骨折をおこしてつぶれる病気。
骨粗鬆症がある高齢者によくみられ、多くは胸椎から胸椎と腰椎の移行部にかけておこります。
骨折は、直接または間接的に加わった強い外力によって、骨のつながりが途絶えてしまう状態が骨折です。
完全につながりが絶たれる完全骨折と部分的に繋がっている不完全骨折に分けられます。
圧迫骨折は左右から骨を押しつぶすような力が働いたためにおこってしまう骨折のことです。
圧迫骨折で代表的なものは脊椎圧迫骨折と腰椎圧迫骨折があります。
骨が正常な成人男子にはまれな病気で、
高い所から墜落したりして、大きな力が脊柱の軸方向に加わった場合に起こります。
こうした事故の場合、脊椎の圧迫骨折だけでなく、
他の部位の骨折や臓器の損傷をともなうこともあります。
脊椎などの「圧迫骨折」は高齢者の方に多く、
骨そしょう症などによって骨密度が低下し、脆くなった骨が強い外力に耐え切れず、
潰れてしまうことがあります。
骨粗鬆症がある高齢者は、比較的軽い力が加わっただけで、
ほとんど外傷が加わらなくても、自然に椎体の圧迫骨折が起こることがあります。
他に、くる病や骨軟化症、賢性骨異栄養症などのような代謝性の骨の病気によって、
骨の強度が低下している場合に圧迫骨折が起こることもあります。
高齢の人の背中が円くなっていく老人性円背は、
胸椎に自然におこった多発性圧迫骨折が原因です。
圧迫骨折を起こしてしまうと鈍痛や可動制限などがあり、更に運動から遠ざかり、
身体がどんどん弱くなっていくというケースが多いです。