大人にきびができてしまったら、まず、にきびをなくすことを、誰でも考えるでしょうが、そのためには、原因を知ることが大切です。
ふきでものと呼ばれる大人のにきびは、ストレスやホルモンバランスの乱れで、皮脂が分泌されすぎることで起きたり、脂っぽい食事や甘いもののとり過ぎ、生理の前、日常生活の不規則な食生活・食事内容・睡眠不足・運動不足・紫外線などいろいろ。
また肌の乾燥からも皮脂の過剰分泌は起きてしまいます。
一般に大人のにきびは、『アダルトにきび』とも言われ、Uゾーンにできるのが特徴で、あごや頬、口のまわりにでき、女性に多いです。
大人のにきびは、角質の機能低下が原因となっていることが多いです。脂性肌よりも乾燥肌の方に多くみられるのもそのためです。
お肌が乾燥して角質層の新陳代謝がスムーズに行かないと、厚くなった角質や角質の代謝物が毛穴に詰まり、毛穴に住むアクネ菌を元気にしてしまうのです。
原因は、個人個人違いますから、まず、自分の生活を見直してみてください。
生活を見直し、改善していくことで、大人にきびの予防にもなり、肌も元気になっていくでしょう。
■ストレスが原因で大人にきび
人は、ストレスを感じると、緊張状態になり、血流が悪くなります。
すると、男性ホルモンが多く分泌されてしまい、過剰な皮脂分泌と重なり、にきびが出来てしまいます。
ストレスには、本人が気づいているものと、全く気づかずにストレスを少しずつ溜めている場合があります。
■体質が原因で大人にきび
にきびが出来やすい原因に、体質が原因になっていることがあります。
にきび体質は、皮脂の多い体質、内臓が弱い体質などがありますが、なかなか改善しにくいのも事実です。
■生理が原因で大人にきび
ニキビは、アンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンと大きく関わっていて、このアンドロゲンの分泌量が増えると皮脂の分泌量も増え、ニキビになりやすくなります。
女性の場合、生理の2週間前から直前までの間は、黄体ホルモンというものが優位期に入ります。
実はこの黄体ホルモンが、男性ホルモンであるアンドロゲンと非常によく似ており、皮脂の分泌を促し、にきびができやすくなります。
■アクネ菌が原因で大人にきび
毛包内には多数の常在細菌があります。
その中で、にきびの発生に深く関わっていると考えられるのが、アクネ菌です。
アクネ菌は嫌気性であるために、毛穴が角質でふさがれて酸素が、減少すると、毛包の中で皮脂を栄養にして繁殖し、急激にその数を増やします。
また、アクネ菌が引き寄せる、好中球が生み出す酵素や活性酸素でも毛包の壁はさらに痛めつけられ、赤く炎症を起こしたり、膿んだ状態となって、最終的に破壊されてしまうのです。
アクネ菌が肌にまったくいないと、肌は乾燥して、逆に大人にきびの原因となります。
アクネ菌のえさである皮脂が、肌に適度にないといけないので、顔の洗いすぎはよくありません。
■ホルモンが原因で大人にきび
にきびの原因のひとつとして、男性ホルモン(テストステロン)が関係しています。
女性でも、卵巣や副腎から、微量の男性ホルモン(テストステロン)が分泌されています。
にきびの原因の一つに、男性ホルモン(テストステロン)の皮脂腺での機能が、たかぶって生じることがあります。
男性ホルモン(テストステロン)の量が多いのではなく、皮脂腺の感受性のエネルギーの値が低下することにより、二次的にできやすくなると考えられています。
■冷え性が原因で大人にきび
冷え性がひどくなると、大人にきびに関係してくるといわれてます。
ホルモン調整器官のひとつである自律神経は、体温や血液量を一定に調整し、ストレスや冷房の効いた部屋にいることで、乱れてしまいます。
その結果、体温調節ができず、冷え性となり、肌表面の必要成分の供給ができず、老廃物が溜まったり、皮膚細胞の新陳代謝が悪くなるなど、肌への悪影響がでてしまいます。
冷え性がひどくなると、肌がむくんだり、くすみが見え、栄養不足で古い角質が毛穴に溜まり、大人にきびの原因となってしまうのです。
■スキンケアが原因で大人にきび
クレンジングや洗顔不足、すすぎ残しがあります。落としきれないメイクや、はがれ落ちるはずの角質(アカ)が肌に残ったままだと、毛穴がふさがれ、皮脂が詰まり、その結果大人にきびが発生しやすくなります。
油分の多いクリーム・美容液をつけ過ぎると、逆に皮脂分泌が増加してしまいます。大人にきびにお悩みの方は、シンプルなスキンケアを心がけるようにするとよいでしょう。
■乾燥が原因で大人にきび
肌が乾燥すると、水分のない角質がまるでパイ生地のように肌にたまります。その結果、毛穴が詰まり、大人にきびの原因になるのです。
■便秘が原因で大人にきび
便秘自体はニキビの直接的な原因ではありませんが、便秘になると体の中で活性酸素が増加したり、ストレスの原因になったりとニキビを悪化させる原因が生まれます。
特に活性酸素は、お肌の細胞にダメージを与えるスキンケアの天敵です。活性酸素によってダメージを受けた細胞は、ターンオーバーがうまくいかなくなってニキビの原因である『毛穴のつまり』を起こしたり、お肌の抵抗力を低下させたりと、ニキビができやすい状態を作ってしまいます。