更年期の症状を軽減する運動

つらい更年期の症状を軽減する運動

不調続きの更年期は、体を動かしたくない日もしばしばでしょう。
ただ運動は、冷えやのぼせ、肩こり、腰痛など更年期特有の不調の軽減に大変効果があることが分かっています。また、そもそも運動不足がこうした症状を悪化させていることが多いのです。

病気が原因で起こる不調でなければ、多少つらくても軽いストレッチやウォーキングなどをして、意識的に体を動かすようにしましょう。自律神経の乱れや血液の循環が改善されて、筋力がついてくると、もっと元気に動けるようになります。
また運動は、イライラや気分の落ち込みなど、更年期に起こりやすい心の不調にも効果があります。運動により脳への血流がアップすると、くよくよ悩む感情中枢の活動が相対的に低下してきます。もちろん運動によるストレス解消やリラックス効果も見逃せません。

年を重ねても健康に過ごすために運動は欠かせません

運動による効果には

肥満の解消、生活習慣病を予防

エネルギーを消費して筋肉をつけると基礎代謝が増えて太りにくい体に。また有酸素運動は、生活習慣病を引き起こしやすい脂質、糖質を燃焼させます。

疲れにくい体を作る

心肺機能が高まり、基礎体力がつきます。

骨粗しょう症対策

骨密度を高くし、骨を強化します。バランス感覚や敏捷性、関節の柔軟性も養われて、転倒しにくくなります。

脳を活性化

脳に適度な刺激を与えることにより、記憶力や思考力も高まります。

老化を遅くする

運動によって、骨や関節などが活性化し、また適度な運動をすれば、老化の最大の原因とされる活性酸素を速やかに処理する能力が高まります。

継続することが大切

軽い運動でもよいから継続して行い、体力・筋力を養うことがとても大切です。
また、運動不足により筋力が低下すると、背中が丸くなり、お腹が突き出た「おばさん姿勢」になります。正しい姿勢を心がけると腹筋や背筋も自然に鍛えられ、それだけで若々しい印象になります。

手軽に安全にできるのがウォーキング

更年期世代が始める運動は、体内に酸素を十分に取り入れながら、体に負担の少ない有酸素運動がおすすめ。中でも安全にできるのがウォーキングです。背筋を伸ばして歩幅を大きめにし、体のひねりを使いながらリズミカルに歩いてみましょう。

体脂肪を効率よく燃焼するには歩く早さがポイント

酸素の摂取量と脂肪の燃焼効率がもっともよいのは1分間の心拍数が110~120くらいのペース。週に3回以上、1日20~30分歩きましょう。

膝痛や腰痛に悩む人には水中ウォーキング

膝の痛みや腰痛に悩む人には水中ウォーキングが適しています。水中では浮力によって体重による負荷が軽くなるので、筋肉や関節に負担をかけずに、陸上よりも安全に歩けます。さらに水の抵抗は、体に適度な負荷をもららしますから、短い時間でトレーニング効果がある点も魅力です。
ポイントは足をゆっくりと大きく前に振り出し、かかとから着地すること。

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