メタボを肥満のことだと思っていませんか?
実はそうではありません。
メタボ(メタボリックシンドローム)とは内臓脂肪症候群とも言い、
「内臓脂肪の蓄積」「高脂血症」「高血圧」「高血糖」のうち、
2つ以上の症状が重なった場合と定義されます。
メタボリックと診断された人は、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの生活習慣病にかかりやすいといわれいます。
中高年層の男性では5人に1人、女性では2人に1人が
これに該当する程、年々メタボの対象者は
増加しています。
メタボになりやすい人
メタボになりやすい人は
・たくさん食べる
・緑黄色野菜をあまり食べない
・お酒を飲む
・タバコを吸う
・定期的な運動の習慣がない
・お腹まわりの贅肉が気になる
・性別で言うと、中高年の男性は基礎代謝が低下しまた女性よりも内臓脂肪が蓄積しやすくメタボになりやすいです。
メタボの直接の原因
メタボの直接の原因は、内臓脂肪の蓄積です。
内臓脂肪とは腹部などの内臓の周囲、腹筋の内側につく脂肪です。
これによって、糖を代謝するときに必要なインスリンが正常に機能しなくなり、血液がドロドロの状態になり、血管が狭くなったり、血管が詰まったりしてしまいます。
この結果、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などの脳・心血管疾患を発生させます。
それほどメタボリックとは、危険なものなのです。
内臓脂肪の蓄積の理由として加齢による基礎代謝の低下、運動不足、食べ過ぎなどです。
見た目が細くてもメタボになってしまっている可能性がありますので、痩せている人でも注意が必要です。
また、内臓脂肪は、女性よりも男性に蓄積しやすく、また加齢によっても蓄積しやすくなります。
ただ、内臓脂肪は比較的容易にたまるものの、容易に燃焼することができるので、日々の食事や運動を心がければ減らすことは十分に可能です。
メタボと喫煙
最近の研究で、メタボと診断された人には、喫煙者が多いと判明しています。
メタボと診断された人で「たばこをやめて太った」と言う人は主に皮下脂肪による肥満で、禁煙すると内臓脂肪の割合は減ります。
これは、脂肪細胞が出す「アディポネクチン」という分泌蛋白の合成をたばこが阻害するからです。
アディポネクチンは肝臓の機能を高め、動脈硬化を防ぐ、インスリン感受性を高める、脂肪燃焼を促進させるなどの効果がありますが、
喫煙を続けることで、アディポネクチンが充分、合成されなくなり、それがメタボを促進するの大きな原因の一つになると言われています。
喫煙は極力控える、または禁煙しましょう!