更年期とは、卵巣の働きが衰え、停止するまでの期間で、50歳前後に閉経を迎えますので、その前後約10年間を言います。
閉経を境にして、生殖機能を担う卵巣ホルモンの分泌量が変化し、体調不良や精神的にも大きな変化が訪れます。更年期の症状は個人差があり、まったく何も感じないまま過ぎてしまう人もいれば、体調を崩してしまうほどの症状が出ることもあります。これを「更年期障害」と呼びます。
更年期障害の症状
血管運動神経系の症状
のぼせ、ほてり、冷え、動悸、息切れ、手足の冷え
運動器官系の症状
肩こり、腰痛、関節痛、背筋通
皮膚・分泌系の症状
皮膚や粘膜の乾燥、湿疹、発汗、ドライマウス、唾液分泌の異常、ドライアイ
消化器系の症状
食欲不振、吐き気、便秘、下痢、腹部膨満感
泌尿器・生殖器系の症状
月経異常、頻尿、残尿感、性器下垂感、性交痛
知覚系の症状
しびれ感、かゆみ、知覚過敏、知覚鈍麻
精神神経系の症状
頭痛、めまい、耳鳴り、もの忘れ、憂うつ感、判断力・集中力の低下、不眠、不安感