更年期に発症しやすい変形性膝関節症

変形性膝関節症の症状

中高年の膝の痛みの原因でもっとも多いのが変形性膝関節症です。これは、膝の膝関節のクッションの役割をしている軟骨が、老化のためにすり減って起こります。進行すると膝に水がたまって腫れてきます。さらにひどくなると歩くことも困難になり、しっとしていても激しく痛むようになります。

変形性膝関節症の治療

膝を支える太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるトレーニングを行うことが治療の中心になります。膝の負担を軽くする矯正器具などを用いたり、消炎鎮痛剤の内服や関節注射などの薬物療法を行うこともあります。また症状改善には膝を温める温熱療法も有効です。
症状が進行し、これらの療法でも痛みが改善されないときは手術を検討します。

変形性膝関節症の予防

膝が痛むために歩かなくなると膝の周りの筋力が落ちて、さらに膝に負担がかかるという悪循環に陥ります。変形性膝関節症は自然に治ることはありません。膝の痛みを感じたら、早めに整形外科を受診して病気を悪化させないようにしましょう。
そのためには、日常生活の中でも、膝を支える筋肉を強くすることを心がけましょう。無理のない範囲で歩いたり、水中ウォーキングをしたりして筋力を強化させましょう。

また体重が1kg増えると、膝への負荷は約2~3kgもよけいにかかります。肥満の人は、体重を減らすこと、膝を冷やさないことも大切です。

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