更年期に発症しやすい緑内障

緑内障について

目の中には、血液の代わりとなって栄養などを運ぶ房水と呼ばれる液体が流れています。眼球の形状はこの房水の圧力によって保たれていて、これを眼圧と呼びます。
緑内障は、一般に眼圧が高くなって、視神経がおかされて視野が狭くなる病気で、放っておくと失明します。緑内障にはゆっくり進行する開放隅角緑内障と急激に起こる閉塞隅角緑内障があります。

緑内障の症状

一般に慢性の緑内障では、視神経の障害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくために、症状がある程度進行するまで気がつかないことが多いです。
急性の緑内障では、急激に眼圧が上昇し、目の痛みや頭痛、吐き気などの激しい症状を起こします。すぐに治療をしないと、2~3日で失明することがあります。

緑内障の原因

眼圧が高くなる原因により大きく分けて、原因が分かっていない原発性の緑内障、ぶどう膜炎などほかの病気に引き続いておこる続発性の緑内障、先天性の緑内障があります。
最近は眼圧は正常なのに、視神経に障害が起こる正常眼圧緑内障が増えています。
家族に緑内障の人がいる場合や高血圧症、糖尿病がある人に起こる確率が高いと言われています。

緑内障の治療

慢性の緑内障の初期には、点眼薬などで眼圧を調節します。急性の緑内障の場合や薬で眼圧をコントロールできない場合は、レーザー治療や手術などを行います。

更年期の緑内障

40代からは、目の成人病といわれる緑内障に注意が必要です。視力の低下や見え方の異常を感じたら、早めに受診しましょう。

おすすめの記事