コレステロール値に影響を与えそうな食品

卵(たまご)とコレステロールの関係

卵はコレステロールを多く含む食材です。卵1個当たりには、約235mgものコレステロールが含まれ、
以前は卵の食べすぎは、心臓病などのリスクを高めると考えられていました。

食べすぎは厳禁ですが、健康な人が1日当たり1~2個程度の卵を食べる分には、冠状動脈疾患や脳梗塞の発症は増えないとの報告されていますので、卵に含まれるコレステロールを必要以上に恐れる必要はありません。
また多少であれば食事からコレステロールを取りすぎても、コレステロール値が高くなることはないようです。

卵を食べると、悪玉コレステロールのLDLコレステロールが増えますが、同時に善玉コレステロールのHDLコレステロールも増えます。
卵を食べてLDLコレステロールが増え、血管壁にコレステロールが蓄積しても、やはり卵を食べて増加したHDLコレステロールがそれを回収してくれますので、動脈硬化のリスクはさほど増加しないようです。

卵(たまご)のコレステロール値

100g当たりのコレステロールの含有量(mg)

  • たまご 420
  • 卵黄 1400
  • うずら卵 470
  • たまご(卵白) 1

卵は必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質のたんぱく質をとることができる食品で、完全食品ともいわれます。コレステロール値がかなり高くなっている場合は別ですが、1日に1個なら、神経質になる必要はないでしょう。

牛乳とコレステロールの関係

牛乳がコレステロールを増やすと言う報告はありません

  • 牛乳のコレステロール含有値:12.0mg/100g

牛乳にはコレステロールやコレステロールを上げる飽和脂肪酸がが含まれています。
一般的な牛乳にはコレステロールが100g当たり12ml、乳脂肪分3.4mlほど含まれていますので、毎日200ml程度の牛乳を飲むのは問題ありません。

牛乳を飲むとコレステロール値が上がると思っている人が多いようですが、
実験で毎日牛乳を飲み続けても、1日400ml程度の牛乳では、コレステロール値の上昇はみられないという結果が出ています。

逆に、牛乳はカルシウムを豊富に含んでいます。カルシウムにはコレステロールを減らす働きがあると言われています。牛乳に含まれる乳糖にもコレステロールを減らす働きがあると言われています。牛乳は、決して、コレステロール値を上げる食品ではありません。1日1~2本の牛乳の飲用は、いろいろな面から健康に望ましいといえます。

それでもコレステロールが気になるときは、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を選んで飲むようにしましょう。

ヨーグルトとコレステロールの関係

  • ヨーグルトのコレステロール含有値:12.0mg/100g

ヨーグルトはコレステロールを下げる効果があると報告されています。
ヨーグルトから摂取した乳酸菌が、体内で消化され、腸に達したときに腸内になる余分なコレステロールに付着することで体外へ排出されます。

また、乳酸菌は、肝臓で生成され十二指腸で分泌される胆汁酸を分解します。分解されると胆汁酸が体内では不足し、肝臓で胆汁酸を新たに生成します。
この胆汁酸の生成には、コレステロールが必要となり、コレステロールが消費され、結果として血中コレステロール値が減少することになります。

乳酸菌を含むヨーグルトはコレステロールを下げる食品と言えます。

一方、ヨーグルトを食べてもコレステロールが下がらないという方もいますが、ヨーグルトが原因で増えることはないので積極的に食べても問題はないようです。

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