ぎっくり腰かなと思ったら・・・
ぎっくり腰の症状
疲労が重なったり、不意に不自然な動作をしたときに強い痛みが襲うことがあります。
一瞬にして強烈な痛みが走り、その姿勢のまま動けなくなってしまいます。
ぎっくり腰の原因
腰や骨盤の筋肉、筋膜、じん帯、軟骨の損傷で激しい痛みが起こります。特に多いのが骨盤の仙骨と腸骨の2つの骨からな仙腸関節に付着する軟部組織の損傷により起こるギックリ腰です。
理由として骨盤を支えている筋肉が弱くなることによるズレと仙腸関節を構成する軟部組織そのものの機能を維持する栄養分の不足により、仙腸関節の体を支持する能力が低下し腸骨が後下方にズレるということが考えられています。
筋肉・神経・関節への急激な負荷や過度の緊張と疲れや不用意に体をひねった、重いものを中腰で持ち上げた、前傾姿勢をとった時などに起こりやすいです。
長時間同じ姿勢、無理な姿勢、筋肉疲労、女性では月経時に骨盤や背骨の靱帯が緩んで、腰痛が起こる事もあります。
運動不足、肥満、全身の疲れなどにより、腰の筋肉の血行が悪くなり、筋肉疲労を起こす事もあります。
骨盤を支えている筋肉が弱くなる原因には腰周辺の筋肉が疲労やストレスの蓄積により徐々に弱くなっていったりします。
またビタミンCの摂取が不足すると仙腸関節の支持能力が低下し関節がズレてギックリ腰になってしまう場合が多いです。
ぎっくり腰が起こりやすい状態
・日頃こら運動不足で筋力の低下を感じている
・やや肥満傾向にあり、腹や尻が出ている体型
・中腰姿勢の仕事が多く、つねに足腰が疲れている
・座位の仕事が多く、足が弱っている
・スポーツでのオーバートレーニングか、または準備運動不足
・筋肉を使う重労働が多い
・内臓下垂気味で筋力が弱い
・急激に重いものを持ち上げようとした
治療のポイント
一般的な指示は「安静にすること」です。
急激な炎症が筋肉に起こるときは、氷などで患部を冷やして痛みをやわらげますが、抜本的な治療にはなりません。
ほとんどの例で腰椎と仙骨の間の角度が鋭角化し、腰部神経の圧迫を起こしています。
腰に一番負担の軽くなる姿勢をとりましょう。
痛む側の腰を下にして、腰を丸めて静かに寝ます。あお向けに寝るときは、膝の下にザブトンを二つ折りにして入れてあげると腰痛が楽になります。
正しいストレッチで徐々に筋肉を伸ばし、筋肉の血行をよくして緊張感を解き、腰椎や仙骨の角度を改善しましょう。
ぎっくり腰の予防
一度ぎっくり腰になると、繰り返し、くせになる場合もありますので、日常生活では注意が必要です。
ぎっくり腰になる人に共通していることは、腰の筋肉がカチカチに硬くなってしまっていることです。
腰の筋肉の柔軟性が失われているために、ちょっとした動作で筋肉や関節を痛めてしまうのです。
ぎっくり腰には予防が第一です。それには急な動作は禁物です。
・姿勢に注意する
・急な動作を避ける
・疲れを溜めない
・適度な運動をする
・肥満に注意する
・寒さ対策に気をつける
物を持ち上げるときには体に近づけて、膝を曲げてゆっくりと膝をのばすようにしながら持ち上げましょう。足の力を使って持ち上げるのがコツです。
体を腰から曲げて、腰の力で持ち上げようとするとぎっくり腰になってしまいます。
長時間のイス座りや、中腰の姿勢をながく続けることなども腰によくありません。運動不足や、無理な姿勢が日常的に続くことで腰の筋肉が硬く縮んでしまいます。
また、ぎっくり腰になるのは重いものを持ち上げたときとは限りません。
「くしゃみをした」とか「高いところのものを取ろうとした」とか「足元のものを拾おうとした」などの日常の何げない動作によってぎっくり腰になる方が多いです。
ぎっくり腰になる前から、腰部に違和感や腰痛を感じている人は多いものです。腰の筋肉が柔らかいのに、ぎっくり腰になったという話はあまり聞いたことがありません。
腰の筋肉を毎日の適度な運動や入浴などでやわらげることが大切です。