ピーナッツアレルギーになったらどうする!?症状と対策

ピーナッツ(落花生)をアレルゲンとした食物アレルギーの一種で蕎麦と同じように強い症状を引き起こすリスクがある食品のひとつです。
蕁麻疹や嘔吐、下痢だけでなく、呼吸器困難に陥りアナフィラキシーショックで死に至ることもある注意が必要な疾患です。

ピーナッツアレルギーの症状

もっとも多い症状は、じんましん・腫れ・赤みがあらわわれたり、かゆみが出ます。
皮膚症状が狭い範囲に限定され、徐々に治まるようなら軽度で済む可能性が高いです。

もし広範囲にじんましんや腫れが見られ、痛みやかゆみが強いなら、重篤な症状に進行する恐れがあります。急いで病院へ行きましょう。
ピーナッツのアレルギーは比較的症状が重篤になる人が多い。しかも近年、発症率が上昇しています。

重症になると血圧の低下、嘔吐、下痢、喘息、意識喪失、呼吸器困難、アナフィラキシーショックなどを起こします。
アナフィラキシーショックは、通常アレルゲンを食べてから5~15分以内に起き、生死に関わるとても危険な反応です。

ピーナッツアレルギーは幼児期に発症することが最も多く、食べなくても接触や吸入によっても症状が発症することがあります。

原因

ピーナッツのメインのアレルゲンは「アセチルコリン」という物質。
また「ヒスチジン」という物質もアレルギー物質のヒスタミンに変化するので症状が重くなりやすい。
重篤なショックをおこす食品は複数のアレルギー物質が入っていることが多い。

またピーナッツは、調理法の違いでアレルゲンの強さが変わります。
高熱処理をするとアレルゲンが強まると言われています。
ローストは、ピーナッツのアレルゲンの働きは低下しません。
一方、フライやボイルすると働きは低下するようです。

対策

ナッツアレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性がある危険な疾患です。
まずは原因となるピーナッツ類を排除し、摂取しないようにすることです。

ピーナッツは加工食品などにも含まれています。
加工食品中においてピーナッツの表示は義務づけられています。購入する場合は、原材料をよくチェックしましょう。

例えば、ピーナッツバターやチョコレート、カレーのルー、調味料、キャンディー、焼き菓子などに含まれています。
カレーのルーや調味料などは分かりづらいので必ず原材料表示の確認をしましょう。
他には、アジア料理やアフリカ料理などピーナッツを食材として用いるレストランで提供される料理があります。

ピーナッツ(落花生)アレルギーだと分かったら他のナッツ類も注意しなくてはなりません。
他にアーモンド、マカデミアナッツ、くるみ、カシューナッツ、ブラジルナッツ、ビスタチオ、ヘーゼルナッツ、ベカンなども同様に注意すべき食品です。
特にカシューナッツとピスタチオは重篤な症状に至ることが多いので注意しましょう。

ただ、ピーナッツ以外の他のナッツ類をすべて除去する必要はないかもしれません。
排除すべき食物を必要最小限にとどめられるよう医師にしっかり確認してもらうとよいでしょう。

ひとつの治療法として、ピーナッツを少しずつ食べていって反応を軽くしていく減感作療法という方法があります。
もし試してみたいなら自己判断では行わず、必ず医師に相談して治療を行うようにしましょう。

おすすめの記事