ルテインの効果・摂取量・食材・サプリメント

ルテインのはたらき

ルテインとは、動植物に広く分布する色素群(カロテノイド)の一種です。
総じてカロテノイドは、活性酸素を消去する作用が強力で、生活習慣病(成人病)の予防に役立ちます。

カロテノイド系物質は何百種とありますが、私たちの目に存在するものはルテインとゼアキサンチンの2種類のみであることが米国の研究で明らかになっています。(ゼアキサンチンは、ルテインのある所に必ず存在するカロチノイドです。)

つまり、目の酸化による黄斑変性症は、目の中のルテインが減少して起こっている、ともいえます。
ルテインは、目の中にできた活性酸素を除去する働きをしています。
ところが、加齢やストレスなどによりルテインが不足すると、活性酸素が活発になり、黄斑部に酸化・変性をきたしてくるというわけです。

またルテインには、目に障害を与えやすい青色光を吸収する働きがあることも、米国の研究で明らかになっています。
黄斑部にルテインとゼアキサンチンが十分にあると、黄班部が健全に保たれ、青白色に対する反応、すなわち"まぶしさ"を防ぎ、映像感覚が鋭くなり物がはっきりと見えるようになります。
ちょうど日中にサングラスをかけた時と同じ効果が得られます。

ルテインの効果・効能

黄斑変性症と同様、白内障にもルテインは予防効果を発揮します。
白内障はレンズの役目をしている水晶体が濁って視力が低下する病気ですが、この白濁の主な原因も、やはり活性酸素によるものだからです。

ルテインの働きで最も注目すべきものは、眼の黄斑部の健康にとって大切であるばかりでなく、女性の子宮頚管ガンの予防や、糖尿病患者特有のインシュリン耐性に対して効果がある事が分かっています。
言い換えれば、インシュリンの効果を正常化することで糖尿病治療に効果を発揮します。

ルテインが豊富に含まれる食材

とうもろこし、ほうれん草、ブロッコリーなど

ルテインの摂取方法・摂取量

ルテインなどのカロチノイドは油に溶ける性質があるので、炒め物などの食事をした後にとると吸収がよくなります。

カロチノイドはどれか1つの種類に偏らず、緑黄色野菜を食べるなどしてバランスよくとることで、高い抗酸化力を発揮するといわれています。
目の健康のために、ルテインを摂取する方は、特にビタミンAを一緒に摂ると効果的です。
ビタミンAは、老化予防、免疫機能強化のほか、視力低下予防があることがわかっています。

ビタミンCには、白内障予防と水晶体保護の働きが、ビタミンB1とビタミンB2には目の筋肉疲労軽減の働きがあり、どちらも目の健康にとって大切な栄養素です。
また、ブルーベリーに含まれる色素成分のアントシアニンは、視力改善、白内障・眼精疲労予防の働きで知られています。
ルテインとアントシアニンの両方を含むサプリメントを摂るのも効果的です。

成人男性所要量:目安量は定められていません。製品の表示をお確かめください。
成人女性所要量:目安量は定められていません。製品の表示をお確かめください。

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