毎日入るお風呂も入り方を工夫するだけでりっぱな温熱療法になります。
湯ぶねのつかり方
1.湯ぶねのふちをつかんで、体を横向きにしてゆっくり湯ぶねに入ります。このほうが腰に負担がかかりません。
2.温度はややぬるめ、41~42度がよいでしょう。1~2分間、肩までつかって全身を温めたら、湯ぶねのふちに両手をかけ、足のうらを湯ぶねの底につけてしゃがみます。
3.この姿勢をとると、腰の筋肉が引き伸ばされ、緊張がとれていきます。しかも、浮力によって体の重みが支えられるので、水の外でこの姿勢をとるよりもずっと楽に腰の筋肉をゆるめることができます。
4.痛みが起こったばかりの急性期でなければ、湯ぶねの壁に背を向け、足を前に出し膝を立てて座った姿勢で、指圧をしてもよいでしょう。
5.つぼはウエストラインの高さで、背骨の出っぱりの端から指2本分左右へいった腎愈、さらに指2本分外側の志室、腎愈から指4本分下がった大腸愈の3つです。両手の親指の腹を左右のつぼに当て、ひじを湯ぶねの壁につけ、上体をやや前かがみにしながら指先に体重をかけます。3~5回繰り返し指圧します。
効果を引き上げるシャワーの使い方
1.湯ぶねにつかった後、温める場所は、ウエストラインを中心とした腰にシャワーをかけます。
2.このゾーンに熱め(45度ぐらい)のシャワーを3~4分間かけます。
3.腰が終わったら、へそから指3本分左右へいったところから3cm幅で、へその上下それぞれ手の幅分の長さのゾーンに、2~3分間シャワーをかけます。
4.お風呂から出た後は腰やおなかを冷やさないように注意しましょう。