アロマセラピーの歴史

■アロマオイル(精油)の蒸留法の確立 (11世紀~16世紀)
アロマセラピーの歴史は、精油の誕生とともに始まりました。
精油の誕生は10世紀頃、アラブ人のイブン・シーナが錬金術の過程で、
たまたま水蒸気蒸留法を発見したことによります。
11世紀頃の十字軍の遠征でヨーロッパへと広められていきました。



■アロマセラピーという言葉が生まれる (20世紀~現在)
20世紀初頭、フランス人の化学者ルネ・モーリス・ガットフォセにより、アロマセラピーという言葉が生み出されました。彼は実験中に、指にやけどを負い、とっさに近くにあったラベンダーの精油にその指を浸したところ、みるみる回復したのです。
その体験をもとにアロマ(芳香)とセラピー(療法)を足した「アロマセラピー」という言葉が造語されたのです。

アロマセラピーという言葉が生まれると、精油はどんどん応用されていきます。
フランス軍医であったジャン・バルネ博士は軍医として、負傷者たちに精油を使った治療をして大きな成果を出し、1964年、書物で精油の効能を広く伝えました。

マルグリット・モーリーが精油をキャリアオイルに薄めて、マッサージするという方法を示し、健康と美容について新しい考えを提唱しました。1961年に書物を出版し、これが英国におけるホリスティック・アロマセラピーのきっかけとなりました。
その後、英国ではシャーリー・プライスやロバート・ティスランドなどがアロマセラピースクールを開校し、多くの専門家を輩出。現在のように広まりました。
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