アレルギーにならないようにするには「アレルゲンに接触しない」、「アレルギーにならない体質改善」をすることが大きなポイントです。
アレルゲンに接触しない
アレルギーを予防するのに大切なことは、アレルゲンに接触する機会をできるだけ少なくすることです。
アレルゲンは人それぞれで異なりますのでまずはアレルギーの原因となっているアレルゲンを調べる必要があります。
アレルゲンは簡単な血液検査や皮膚テストで調べることができます。
アレルギーの原因物質は侵入形式によって大きく吸入性・食物性・接触性の3種に分けられます。
それぞれ種類別に接触を防御する方法を考えてみましょう。
吸入性アレルゲンに接しないために
吸入性アレルゲンの主な物質は、花粉・ハウスダスト・カビなどです。
これらの物質は空気中に浮遊し、それらを吸い込んでしまうためにアレルギーを悪化させてしまうのです。
そこでそれらの物質を吸い込まないようにする工夫を考えて見ましょう。
マスク
マスクを装用することで吸い込む花粉やハウスダストをおよそ3分の1から6分の1に減らし、症状を軽くする効果が期待できます。
また花粉が天敵の人は、飛散する前からマスクを着けることも予防につながります。
メガネ
花粉症用メガネも販売されています。防御カバー付きメガネは、花粉やハウスダストの侵入をかなり減らすことができるので目に炎症が起きやすい人にはおススメです。
うがい・洗顔
外出から戻ったら、うがいをしましょう。のどに付着した花粉やハウスダストを除去するのに効果があります。鼻洗浄をするのも効果的です。
また、洗顔や洗眼もアレルゲンを除去するのに有効です。
服装
一般的にウール製の衣類は、花粉やダストが付着しやすいので帰宅してダストを室内に撒き散らしてしまうことがあります。
綿やポリエステルには花粉やハウスダストが付着しにくいのでおススメです。また帽子をかぶることで頭への付着量を減らすことができます。
外出から帰宅したら服を着替え、洗濯機や密閉した容器などに速やかに収納しましょう。
室内
花粉などが付着しないように布団は外に干さず、室内で布団乾燥機などで乾燥させるとよいでしょう。またレイコップなどでこまめに掃除しましょう。
また空気清浄機を上手に活用しましょう。花粉の季節に換気をした後は、掃除をしたり、清浄機をフル活用しましょう。
食物性アレルゲンに接しないために
まずは自分のアレルゲンが何かを検査を受けて明確に調べましょう。
基本はアレルギーを発症するリスクのある食べ物は食べないことが基本。身の回りにも置かないように家族の協力も得ましょう。
外食するときは、料理に何が含まれているか分からないときがあるので注意が必要です。
分からないときは店員さんに聞くのがいいでしょう。あいまいなときは思い切って食べるのを控えましょう。
接触性アレルゲンに接しないために
原因物質に近づかないことが基本です。
体質改善をする
時間はかかりますが、根本的な体質改善をしていくことが、アレルギー予防に有効となり得ます。
体質改善には様々な方法があります。
食事
バランスの良い食事をしましょう。特に脂質や糖質の摂りすぎは禁物です。
過剰な脂質は肝臓は肝臓に負担をかけることになり体質改善にマイナスです。
また糖質の摂りすぎは余分なエネルギーが体にたまってアレルギー症状をひどくしてしまいます。
体の免疫バランスを変えることが体質の改善になることが分かっています。
アレルギー体質を変えるには、Th1細胞という細胞を増やし、Th2細胞を減らせばよいようです。
現在、Th2細胞を若干減らす薬はありますが、Th1細胞を増やす薬はありません。
しかし、ヨーグルト・納豆・ぬかずけなどの発酵食品にTh1細胞を増やす働きがあることが認められています。
また、漢方薬の梔子柏皮湯、補中益気湯、十全大補湯なども同様の作用があることが分かっています。
睡眠
睡眠時間が短いと免疫力が低下するのでアレルギー症状が出やすくなります。
体質改善のためには、良質な睡眠は必須です。
運動
アレルギー体質改善には、皮膚と粘膜を鍛え、呼吸器系を強くすることがよいと言われています。
呼吸器系を強くする方法のひとつが運動です。
おススメはウォーキング、ジョギング、スイミングなど。激しすぎないのが良いです。特にスイミングは、皮膚を鍛え、呼吸器系を強化できるのでおススメです。