皮下脂肪・<strong>中性脂肪</strong>を減らす方法

皮下脂肪を減らす

皮下脂肪は皮膚の下にある皮下組織という部分につく脂肪。
体を外界との温度差から守る、ぶつかったときなどの衝撃を吸収する、
生命維持に必要なエネルギー源となるなどの働きがあります。
皮膚のすぐ下にある脂肪で、一度たまると落ちにくいのが特徴で、
男性よりも女性につきやすいもの。
皮下脂肪は、備蓄エネルギー用のため、燃焼しにくいのが欠点。

皮下脂肪型肥満は内臓脂肪型肥満と比べて生活週間病などの原因にはなりにくいですが、
外見上、肥満が目立ち、また皮下脂肪の付き過ぎは体に負担をかけるので
決して良いわけではありません。

また、皮下脂肪が蓄積されて代謝されないままでいると、
セルライトが出来やすくなるので注意が必要です。

皮下脂肪の厚さで肥満度チェック

皮下脂肪は体の表面に近い部分にあるつまめる脂肪なので、
つまんだ部分の厚さを測ることによって肥満度を確かめることもできます。
正確ではありませんが、およその肥満度は分かります。

皮下脂肪を指でつまんで厚さを計り以下の値より大きければ、ちょっと深刻と言えるでしょう。

  • おなか 40mm以上
  • 二の腕 15mm以上
  • 太もも 16mm以上

皮下脂肪の減らし方

内臓脂肪に比べれば代謝しにくい皮下脂肪も、
運動と食事制限を続けることによって燃焼させることは可能です。

運動は有酸素運動と筋力トレーニングを平行して行うことがよいでしょう。
有酸素運動は脂肪を直接、燃焼させますし、
筋力トレーニングは基礎代謝量を上げる効果もあります。

有酸素運動

息を切らさずにしっかり呼吸できる程度の強さで、
全身の筋肉をゆっくり動かし続けられるような運動。
脂肪は燃えるときに大量の酸素を使うため、体脂肪を燃焼させるには、
体内に絶え間なく酸素をたっぷり、取り込める運動が最適です。

具体的な有酸素運動の例として、ウオーキング(速歩)、
ジョギング、サイクリング、水泳などがあります。

筋力トレーニング

筋肉を強化すれば、基礎代謝量が上がり、結果、体脂肪を下げることになります。
筋肉をつけるための運動は、
「毎日数回、わずかな時間だけ、筋肉に少し軽い負荷をかける運動をゆっくり行う」ような運動です。
静的運動やダンベル体操などもいいでしょう。

部分やせは難しい

皮下脂肪は多いところから減っていきますので、部分的に減らすことは難しいでしょう。
ただ、皮下脂肪は皮膚のすぐ下にあり、外からの力も加えやすいので、
マッサージと運動を組み合わせて行うことで多少の効果が期待できるでしょう。

脂肪を燃焼させているとバストのほとんどは脂肪組織ですから、小さくなりがち。
そんなときは、小さくなりすぎないように、またもう少しバストを豊かにしたい場合も
バストの土台ともいえる大胸筋をトレーニングしましょう。
女性はホルモンの関係で男性に比べて筋肉がつきにくいのですが、
時間をかけてやってみましょう。

 

中性脂肪を下げる方法

中性脂肪は、贅肉(ぜいにく)と呼ばれるもので、お腹などについたぷよぷよの脂肪を指します。
皮下脂肪のほとんどは中性脂肪ということになります。
中性脂肪は、体脂肪の元になるもの。つまり、中性脂肪が蓄積されたものが体脂肪です。
また中性脂肪は血液中にも存在します。

中性脂肪は、肝臓で作られたり、食事によって摂取されたりし、体内で貯蔵されます。
この貯蔵された中性脂肪は、脂肪酸と同様に体内の大事なエネルギーとなりますが、
中性脂肪はすぐに使われず、万が一に備えて蓄えられるのです。

また、中性脂肪が変化して、体脂肪となります。
中性脂肪も体脂肪同様、燃焼して体内のエネルギーとなります。

中性脂肪が高すぎると

中性脂肪が必要以上に増加するとその過剰分が
皮下脂肪や肝臓、血液にどんどん蓄積されていきます。

適度の蓄積であれば、体内のエネルギーとして使われるため問題ないのですが、
過剰になると肥満や脂肪肝、動脈硬化などへつながっていきます。
このの状態が続くと、肝硬変や心筋梗塞のような心疾患、脳梗塞のような脳血管障害へと
進展する可能性があります。

コレステロールの過剰摂取も同様の疾患を引き起こしますが、
大抵、コレステロール値よりも、中性脂肪値の方が高い傾向にあるため、
中性脂肪の値には特に注意する必要があります。

中性脂肪のチェック

血液検査で、中性脂肪(トリグリセライド)を測定することができます。
空腹時に測定します。理想的には16時間以上、最低でも12時間の絶食・断酒が必要です。
血清トリグリセリド(TG)値は食後30分くらいから上昇をはじめ、4~6時間で最大値となります。
医師の指示に従いましょう。

内臓脂肪を減らすために

中性脂肪が高い状態は、肝臓が中性脂肪を作り過ぎる状態にあります。
肝臓が作った中性脂肪は脂肪細胞に蓄えられ、結果、体脂肪が増加してしまいます。

肝臓がアルコールを分解する過程で、中性脂肪の合成が促進されます。
中性脂肪の合成を抑えるために節酒をおすすめします。

また、体脂肪を減らすことと同様に、食事改善・運動をすることがよいです。

中性脂肪を減らす特定保健用食品

ロート製薬のタクティは、食後の血清中性脂肪の上昇を抑える「グロビン蛋白分解物」を
含んだ特定保健用食品です。試してみる価値はあるようです。

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