脂質のカロリー
更新日:2019/07/22脂肪に含まれるカロリーは1グラムあたり9Kcalです。
脂質は広い意味で中性脂肪や複合脂質、ステロール類のような有機溶媒に溶ける有機化合物を呼び、狭い意味では中性脂肪のことを指します。
また動物性と植物性の脂質に分類できます。脂肪を「脂質」と呼んでいます。
脂質は体内で1gあたり9kcalとなり、三大栄養素のうち最も高いエネルギー量となります。
脂質には体内で作ることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞膜の成分やホルモンの材料などになっています。
不足すると発育障害や皮膚炎などになったりします。
脂質は皮下や内臓周辺に貯蔵され、必要に応じて脂肪酸に分解され、エネルギーになります。
コレステロールの一部は脂肪酸と結合して細胞の中に貯蔵され、ステロイドホルモンやビタミンDの原料になります。
さらに脂質は油脂に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)の吸収にも役立っています。
他にも脂質の種類はさまざまあり、とても大切な働きをしているのです。
成人が1日に必要な脂質の量はエネルギーの20~30%ほどとされています。
例えば1日2,000kcal必要な人が25%とした場合、
2000 x 25% = 500kcal
脂質は1g当たり9kcalなので
500 ÷ 9 = 55
で必要な脂質はおよそ55gになります。
日本人の平均脂質摂取はおよそ25%とほぼ適量です。
ただ30%を超えて脂質を摂取している割合が、男性で約2割、女性で約3割もいます。
食生活の欧米化にともない脂質の摂取量が増加しており、肥満、生活習慣病の原因になっていることが指摘されています。
適正なバランスになるようとり過ぎない注意が必要です。
一方、
「炭水化物」のカロリー:1グラムあたり4Kcal
「たんぱく質」のカロリー: 1グラムあたり4Kcal
です。