理想的なダイエットのペースは!?

本来、体脂肪は短期間に落とせるものではありません。
急激に体重を落とすと、リバウンドや筋肉や骨の減少を招くばかりか、
栄養失調に陥り、さまざまな症状や障害を生じさせることがあります。
例えば、疲れる、すぐ体調を崩す、めまい、立ちくらみ、肌荒れ、たるみ、
しわ、髪が傷んだり抜ける、腰痛、ひざ関節痛などを起こします。
また月経が止まってしまうこともあります。

ダイエットは月に1~2kg

健康的に減量するには、短期ではなく長期的に行いましょう。
具体的には、1ヶ月に1~2kg、半年で5~10kg以内の減量ペースがおすすめ。

このペースで、正しい食生活と適正な運動を無理せず気長に実行して着実に減量していけば、
減るのは体脂肪だけのリバウンドしにくい理想的なダイエットができます。

無理なくできる目標体重を設定

ダイエットに成功するには、無理のない目標体重を設けることが大切。
目標体重はBMIを使った標準体重がいいでしょう。

通常、
BMI=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m]
でBMIを算出します。
BMIが22を標準体重としています。
「BMIで肥満度チェック」参照。

これを逆算し、
体重[kg]=BMI*身長[m]*身長[m]
で目標体重を求めます。
例えば、目標BMIを22、身長が160cmなら
目標体重[kg]=22*1.6*1.6=56.32…≒56
となります。

この目標体重では重過ぎると感じる人もいるでしょう。
そんな方はBMIを19にして計算してみましょう。
目標体重[kg]=19*1.6*1.6=48.64…≒48.5
となります。

ただ、目標体重をBMI18.5以下となる体重にはしないようにしましょう。

ダイエット中に停滞期が来るのはなぜ!?

ダイエットを続けていると体重が減らない時期を迎えることがあります。
辛いことに耐えているのに体重が減らないとくじけてしまう人も。
ダイエットの停滞期の原因・対策を理解していれば、頑張れる!

ダイエット停滞期の原因

ダイエットのために食事の量を減らしたり、運動すると、
体は今までため込んでいた体脂肪をエネルギーとして使い始めるので、やせてきます。

ところが、ダイエット開始後2~3週間ほどたつと、体はその状態に慣れ、
少ないエネルギーでもやっていけるようになります。
生命を守るために、体は飢えに非常に敏感に対応するようにできていますので、
摂取するエネルギーが少なければ、自然に体が節約を始め、体脂肪が消費されなくなるのです。
それが停滞期で、体重が減らない時期になるのです。

しかし、体のエネルギー消費の節約にも限界がありますので、
ダイエットを続けていれば、再び体脂肪を使い始めるのです。

ダイエット停滞期の対策

ダイエット中、体重が思うように減らないと、あせったり落ち込んだりするもの。
もし停滞期を知らなければ、あきらめてしまうかも知れません。
停滞期でダイエットに挫折しているケースが多いです。

ダイエットをしていると停滞期は、必ず何度か起こるものです。
むしろ、これから更に体重が減る前の準備段階とプラス思考で乗り切りましょう。
ここで、あきらめずにダイエットを続ければ、1~2週間で必ずまた体重は減り始めます。

また停滞期を短く抑えるには、運動するのがよいでしょう。
停滞期が訪れると、これを乗り越えようと、さらに減食する人がいますが、間違い。
ただし、停滞期が3週間以上続く場合は食べ過ぎている可能性があります。

停滞期は、反面ではダイエットが順調に進んでいる証拠。
停滞期を経験して、初めて本当のダイエットが始まったと言えるでしょう。

 

体脂肪が減らない原因・対策

体重のうち体脂肪の占める割合が体脂肪率。
いくら体重が減っても、この体脂肪率が減らないと本当の意味で
やせたということにはなりません。
むしろ脂肪以外の部分が減ってしまうことは体にとっては危険なサイン。

例えば水分が減って戻らなければ、脱水症状を起こすことになりますし、
筋肉や骨が減ってしまうのは、過激なダイエットなどによる栄養失調の場合があります。

また無理なダイエットっで筋肉が減るとダイエットをやめたときに脂肪がつきやすくなり、
リバウンドしてしまうことにもなります。

減らしてもいいのは脂肪だけと心得ておきましょう。

体重が落ちても体脂肪率が減らない場合

体重が落ちているにもかかわらず体脂肪率が減らない場合は問題です。
これは、かえって脂肪を増やす危ないやせ方。
体にとって大切な筋肉や骨まで失われている状態です。
こういうやせ方をするのは、極端な食事制限をした証拠です。

無茶なダイエットをしていると一時的に激やせしても必ずリバウンドし、
脂肪だけが増えてしまいます。

体重だけでなく体脂肪率に注意し、健康的なダイエットを行いましょう。

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