体脂肪率が高くなる5つの原因

肥満の原因は、摂取エネルギーが消費エネルギーより多く、余ってしまうことにあります。
体脂肪率が高くなる主な原因として5つあります。

1.過食
2.摂食パターンの異常
3.遺伝
4.熱産生障害
5.運動不足

これら5つの因子が複雑にからみあって肥満が起きます。

過食

肥満の最大の原因は過食(食べすぎ)。
食べすぎの理由として考えられるひとつに「食欲中枢の乱れ」があります。
この食欲中枢には摂食中枢(空腹中枢)と満腹中枢がありますが、
これが乱れると異常に食べてしまうことがあります。
またストレスが食欲中枢を乱し、満腹でも食べたくなってしまうことがあります。
ストレス誘導性過食といい、食べることでストレスを解消しようとするのです。

さらに食べる量は普通でも、油っぽいものや甘い高エネルギーの食べ物が好きな人は
エネルギーのとり過ぎになり、肥満になりやすいです。
過食は抜け毛の原因にもなります。

摂食パターンの異常

摂食パターンの異常とは太りやすい食べ方の癖のこと。
食べ方に悪いクセがあると体脂肪を増やしてしまいます。
早食い、まとめ食い、夜食など、また食事を抜くこともよくありません。

例えば、早食いをすると、満腹中枢が満腹を感じる前に食べ過ぎてしまいます。
食事を始めてから満腹と合図を出すまでに20分以上かかります。
よく噛んでゆっくり食べましょう。

食事を抜けば、ダイエットになると考える人がいますが、逆効果。
1食抜いてから食事をすると早食いやドカ食いになりやすいのです。
しかも、食事をとらない時間が長いと、体の防衛本能から、
胃や腸の消化・吸収能力が高まってしまいます。
さらに、食事を抜いた後の食事のときにはインスリンの分泌が通常より多くなり、
食べたものがどんどん中性脂肪に変えられて体に蓄えられるように働いてしまうのです。

夜食など夜遅くにものを食べる習慣は、余分な脂肪を体に蓄積します。
夜眠っている間は、食べたものの栄養が腸から吸収されやすくなっています。
また寝ている間は基礎代謝が下がるので、食べたもののエネルギーはほとんど使われずに、
脂肪として蓄えられることになります。

遺伝

肥満は遺伝するのでしょうか?
両親ともに肥満でない場合、子供が肥満である割合は10%、
両親のうち一方が肥満だと、子供が肥満である割合は40~60%、
両親ともに肥満だと、80%の割合で子供が肥満であるというデータがでています。
確かに太りやすい体質が遺伝しやすいことがわかります。

ただし、肥満になるのは遺伝だけでなく環境によってなることの方が多いのです。
太りやすい生活をしている家族は全員が太りやすくなるのです。
つまり太ってしまうのは、単に遺伝的な要素だけではなくて、
家庭での食事の好みやとり方といった食習慣や、
運動量の多い少ないといった運動習慣など、環境が大きな要因となります。

遺伝要因3割、環境要因7割と言われています。

熱産生障害

私たちは常に熱を発生させています。
体が熱を発生させることを熱産生といい、熱産生が悪い人と良い人がいます。
熱産生が悪い人は、よい人より体脂肪をためやすいと考えられます。
このように熱産生が悪いことを熱産生障害といいます。

運動不足

運動不足は肥満の大きな要因。
消費エネルギーが摂取エネルギーより少ないとエネルギーが余って、
脂肪細胞に蓄えられてしまうのです。
また動不足は、基礎代謝量を減らし、脂肪がたまりやすい体質にします。

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